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マレーシアの人種について

3つの主な民族構成の他、様々な民族が共存するマレーシア

 

三つの主要民族の他、地域の歴史によりさまざまな人種が交じり併存するマレーシアは、民族構成が極めて複雑な国の1つです。各民族はそれぞれの文化、風習、宗教が継続されたまま生活をしています。

 

 

マレー系:今日のマレーシアで最も多い人種、マレー系。

 

マレーシア国民の約60%がマレー系で占められ、ブミプトラとしても知られています。14世紀にマラッカ王国が誕生した際、多くのマレー系住民がヒンズー教や仏教からイスラム教へ改宗しました。原住民であるオラン・アスリや、ボルネオ地方に住む少数民族もマレー系に含まれます。

 

 

中華系:マレーシアで2番目に多いグループ。およそ25%が中華系マレーシア人。

 

中華系住民は19世紀頃に移り住んできました。信仰する宗教は仏教、またはキリスト教です。華人系の住民は南方からの移民が多く、広東語、福建語、客家語、潮州語などが普段多く用いられています。中華系学校では中国本土で一般的に使われる北京語(マンダリン)を学ぶため、中華系同士の会話ではマンダリンが広く使われています。また、世代によっては英語が母語の場合もあり、家庭毎にそのあり方は様々です。

 

中華系の中でも英国統治下時代に「英国人」としてペナン・マラッカ・シンガポールにおいて支配階層(英籍海峡華人公会)を形成した華僑の末裔を「プラナカン」と呼びます。そのプラナカンとマレー人や英国人などの混血はババ(男)、ニョニャ(女)呼ばれ、中国文化とマレー系の文化が入り交じった文化を継承しています。

 

 

インド系:マレーシア全体の人口のおよそ10%を占めるインド系マレーシア人。

 

およそ2000年程前からマレーシアとの交流はあったものの、インド人地区がまとまってきたのは19世紀以降。ほとんどの移住者が南インド(タミル)からの移住者であり、英国当地時に移り住んで来ています。多くはヒンズー教ですが、クリスチャンやムスリムに改宗したインド人も少なくありません。