icon-plane【トレンガヌ】伝統的な独楽の大会「ガシン・トーナメント」

【トレンガヌ】伝統的な独楽の大会「ガシン・トーナメント」

 

トレンガヌ州で、マレーシアの伝統的な独楽の競技「ガシン」の大会「GATRET Battlefield Gasing」をみてきました。(マレーシアマガジン =かりわめぐみ)

 

マレー半島の東海岸にあるトレンガヌ州で、マレーシアの伝統的な独楽の競技「ガシン」の大会「GATRET Battlefield Gasing」が行われました。実際に大会の様子を見てきました。マレーシアの伝統競技、ガシンとはどんなものか、ご紹介します。

 

ガシンとは

 

「ガシン(Gasing)」は、マレーシアの独楽(コマ)のこと。マレーシアの伝統的な娯楽で、木製の独楽に新しい木の樹皮を巻きつけて遊ぶものです。もともとは米の収穫時期に来年の豊作を願って利用されていました。

 

ガシンは特に、マレーシアの東海岸、クランタンとトレンガヌで人気があり、毎年競技が行われています。近隣のブルネイでは、2013年のスルタンの 67歳の誕生日祝いの一環として、「Gasing Pangkah」トーナメントが開催されました。

 

ガシン・トーナメントとは

 

ガシン・トーナメントは「ガシン=独楽」を使用して回転の持続時間を測る競技です。より長く回転維持した独楽が勝利します。この大会は6月から9月にかけてリーグ戦が行われました。村単位で構成された11チームが参加。1つのチームには少なくとも25人のプレーヤーが必要です。

 

競技で使用する独楽の種類は地域によって異なり、通常は重量約5kgのものを使用します。重さの理由は、回転の安定と回転の維持時間を継続させるためです。この大会で使用されている独楽は、通常よりも薄く幅があります。重心が低くなり、より長い回転を維持できるそうです。

 

 

実際に回転している独楽を持つと、ずっしりとした重量がありました。

 

競技方法は?

 

競技方法は、2種目。1人で回転時間を測るものと、2チームで独楽をぶつけてるバトルの2種目あります。

 

競技は、地面に描かれた中心円に向かって独楽を投げ、相手よりも独楽が長く回れば勝ち、または相手の駒を倒すか円の外に追い出せば勝ちとなります。個人戦と、チームでの対決もあります。

 

 

まず、選手はロープを自分の腕に巻きつけます。そしてロープが緩まないように引っ張りながら独楽に巻き付けます。ロープが緩んでしまうと、バランスが崩れてしまうそうです。

 

 

投球にはさまざまなスタイルがあります。正しい方向に回転すると、真っ直ぐで、強く、安定した、回転が得られます。

 

 

2時間回り続けることも!

 

 

回転した独楽は「ココク」と呼ばれる60cmの木製のヘラで拾い、慎重に保管場所へ運びます。

 

 

回転した独楽を乗せたプレートは慎重に設置されます。風よけの中で最長2時間回り続ける独楽もあるそうです。

 

大会を見るには

 

 

クランタン州、トレンガヌ州ではいろんな団体が大会の主催をしています。観戦は無料で自由に見学することができます。観客は外周の円の外から観戦します。

 

2019年11月には、クアラルンプールでも大会が開催されます。迫力あるマレーシアの伝統競技を是非観戦してください。

 

MY GASING CHAMPIONSHIP 2019
Dates: Friday, November 15, 2019 to Sunday, November 17, 2019
Coordinator: Bahagian Pengembangan Seni Budaya
Location: Pusat Pelancongan Malaysia kuala Lumpur Kuala Lumpur Malaysia