icon-plane子供達の将来はやっぱり気になります。

子供達の将来はやっぱり気になります。

マレーシアインターナショナルスクールツアー

「息子・娘を入れたい学校」と言う週間ダイヤモンドのタイトルに惹かれたので、久しぶりに日本の雑誌を読みました。ネットで読む情報も大切だけど、たまにはこういうのも興味深いです。

20世紀と21世紀、教育や産業構造はインターネットの出現で大きく変わっており、20世紀の日本の教育を受けた層は、今では「正解主義」と言われているそうです。これは、頭の回転の速さやパターン認識(単眼思考)が教えられていた時代だそうで、私は「それはそれで良いんじゃないの?職人はそうあるべきだと思うし。」そんな風に思うのですが、全体的には今後複眼を持った「21世紀型」、つまり今後は情報処理能力よりも、情報編集力・自己の情報修正力が求められるのだそうです。

人には向き不向きがあると思うんで、皆それぞれ好きにすれば良いと思うんですけどね。

読み進めてみると面白かったのが、正解主義と言うのは「ジグソーパズル型学力」が備わっていて、これはピースを組み合わせ、皆で1つの正解を造り上げる方式だそう。今はずいぶんと否定的に捉えられているために、大量生産型とか、短絡的思考とか、あまり好ましくない表現が使われていましたが、私の中で、世界をクルッと変える事が出来るのはこういう人達の努力で生まれた「薬」だったり、「注射針」だったり、NASAが採用する紐とか、飛行機のネジとか、こういうのは「20世紀型教育」の方が向いてないですか?とも思います。(自分がそういうタイプに憧れて話している部分もあります。)

とにかく本屋でボーッとしていると、日本は「個別の特徴を!個性を!」と特徴を求める時も、結局日本人皆一緒にやるんだな。皮肉な思いにかられてしまいました。 

で、21世紀学力ですが、それはジグソーパズルのように1つのものに向かう形式ではなく、ブロックの様に個別のまま集合する「レゴ型学力が求められるそうです。ここであれ?と思ったのは、日本の企業のシステムと、アジアの企業のシステムは、まさに21世紀と20世紀と同じ仕組みの差異があり、面白いなーと思いました。

私自身は憧れの20世紀にはなれないし、図らずとも「勝手に自分でサイトを作って勝手に編集をやっている。」21世紀型だと思いますが、これはかなりリスキーだし、周りにも迷惑をかけるし、最近自分が未熟な事に落ち込む事もあるため、「なにも皆で21世紀行くことなくないですか?」本当に疑問に思います。皆で同じ事をやる事もないのかなと。

今色んな教育を調べており、個人的にはドイツの教育システムには注目しています。ドイツでは、小学校高学年の段階で、「ビジネスマン」を目指すか、「職人マイスター」を目指すか、そういった選択があるそうで、それは一部日本に向いているなと感じています。このシステムならば、職人さんの地位も守られそう。日本は多くの人がプロの技術を持ち、内需のマーケット内でのその仕事ぶりを低く見積もられている。前回も書きましたが海外に来てそう感じる様になりました。私はその自分が憧れている日本人のスキルを、しかるべき金額で海外にPRしたい夢があります。

日本は世界で見れば、かなり個性的。それはやはり大部分では強みだと思うので、そこを踏まえた上で日本の教育が変わって欲しいです。

日本にはコミュニケーターが不足していますが、あとはすでに世界トップの技術力があります。全員がビジネスマン、コミュニケーターになってしまったら、並の外国みたいで退屈で、個人的には面白くないかなー。。。とにかく人が目指す方向は20世紀とか21世紀とか、型は実はあまり関係なくて。

君子は人の美を成す 人の悪を成さず 小人はこれに反す

競争・勝敗よりも改善。これが世界における日本の雰囲気になれば、アジアのシステムや、日本の多様性はもっと良くなるんじゃないかな。遊ぶ子供達を見ていると、自分だけでもそうしよう。自分を洗脳するような気持ちになります。それに目の前にいる自分よりも真面目な大人が字を習っていないとか、マレーシアに来ている出稼ぎ労働者のそういった現実を目の当たりにする時も、そんな気持ちになる時があります。

 

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  1. dabo_gc says:

    今回のテーマには非常に興味があります。

    私はTPPには反対なんですが、それは受け身で考えた場合であって、日本もそれを利用する立場に立ったらこれほど面白いチャンスはないと思っています。オーストラリアで言えば、スキルのある日本人(企業ではない)が進出したらありとあらゆる産業、分野で勝てると思うぐらい。

    日本人の平均点の高さ、職人の技って世界的に見ると異常だとしか思えず、でも日本人にはその自覚がないのね。もったいないと思うし、それを世界に出す手伝いをしたいと夢見る芙美子さんは貴重な存在だと思います。

    でも不思議なのはどうして日本人にはそういう職人気質が育つのか、これの根っこはオタク文化と同じだろうと思っているんですが、なぜそうなるのか。ここが私にはさっぱりわからないし、学校の教育がそうであるとも思えない。

    私が海外で子供を育てるのに懐疑的なのはこれがあるからで、自由で個性を伸ばす教育は一握りの天才とどうにもならない多数を作るだけなのは世界を見ていてはっきりしているし(個人は幸せにしても)、だから海外はトップダウン式の組織になるわけで、でも日本の横並びの教育が良いのかといえばそれも違うだろうと。

    教育というと学校教育しか考えないことが多いけれど、人間は死ぬまで教育を受けるわけで、日本は学校を出てからの教育が素晴らしいのか。でも日本の職人気質は何百年の歴史があるわけで、学校じゃ企業じゃということでもないのだろうし、では日本人のDNAにそれが仕組まれているのかというとそんなこともないとしか思えない。

    つまりこの辺がしっかり見えないかぎり、あるべき教育とは何かがわからないはずで、現代風の教育論では個性を抑えようと伸ばそうと、実は全くどちらも的はずれなのかもしれない。そういう意味でのドイツ式は教育現場と社会が一体化しているシステム化ができていて効率が良いのだろうし、そのシステムがある限り将来も使える人材を送り出すのだろうけれど、日本には理論的な裏付けや考察もなく、時代時代の流行りでふらふら動く学校教育は非常に危険だと感じます。

    でも自由と個性を大事にする外国式が優っているとも思えず。ただし、日本の詰め込み式ではなくて、芙美子さんが書いた「今後は情報処理能力よりも、情報編集力・自己の情報修正力」、つまり海外で言うProblem solving、問題解決能力を伸ばすところに海外は重点を置いていて、これの方がすぐに使える人材を育てるのには良いのでしょうね。でもこれは管理者向き、あるいは場当たり的であって、日本特有の職人気質が育たないのは現実を見ればすぐわかる。

    自由な海外で子供を育て、なおかつ職人気質を育てるにはどうしたら良いのか。これが可能なのか、それとも相反することなのか、それがわからず。本人が幸せであることと、使える人材であるかどうか(食えるかどうか)は別問題で、難しいですね。

    • fumiko says:

      ダボさんコメント有り難う御座います!私は日本人の教育の根本は、実は日本の小学校の過程に1つ良い要因があるのかな。そんな風に感じています。
      高等教育になればなるほど、その教育は元々西洋由来の「合理主義的」な要素が強くなります。日本人の仕事に対する段取り、技術に対する集中力、これは中学校までに完成されるのではないかと思います。
      逆に言えば、その後「意味もなく、理由も考えなく」高等教育を受けて海外に行く場合、新興国の世界に合わせるのが難しくなってしまうのかなと。
      日本の出来るビジネスマンが東南アジアで営業をしても、いまいち相手がそれを理解していない。そう感じる事が多いのですが、日本人が自分のハイスタンダードを自覚せず、謙遜するのは東南アジアでは失礼なのではないかと考えています。
      今の日本では「察する」=「空気を読む」と同義語になっていますが、本来察すると言うのは、相手が育って来た環境や境遇にあわせて何かを改善するということを、マレーシアで初めて学んでいます。
      日本人がアジアで「改善」に対してリーダーシップを発揮しなければ、一体誰がそれをするのか想像も付きません。ここにいると、ズサンな私でさえ何か出来るのではないか。そう感じます。
      ちなみに今日本では外国ブームですが、流れに乗って来てしまう家族は危険だと思っています。外国で教育を受けてみて、私もダボさんと同じ様に「海外は天才を作る為にその他大勢の手当がなされていない」という印象を受けています。外国で子供を育てるには本当に集中力が必要です。私の場合「日本では通用しない」そういった自覚があり、原発の事も含めてこちらに住まいを移していますが、家族の事、仕事の事、さまざま押しかかって来る問題を考えると、一般的には英語教育を考えるだけなら「スカイプ」で十分だろうと思います。日本に足りないのは何度も書いていますが「日本で役に立たない人達による日本へのバックアップ」のみだと思います。私は日本で活躍出来ない2軍の気持ちで、ずーっと東南アジアで頭を下げながら、東南アジアと関わり、そして結果的に日本の役に立つリーダーになりたいです。

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