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いじめられてる子どもはなぜ逃げないのか

SNSを見てたら、いじめられている子の親の投稿が目に入りました。
教育委員会や警察にまで相談しているのに、どこも動いてくれない。
絶望の末に自殺まで考えるお子さんの話を読み、胸が痛くなりました。

友人の小児精神科医によると、似たような例が最近散見されるとのこと。
動かない教育サイドには、弁護士を立てて法廷論争を前提に交渉したほうが解決しやすいそうです。
そこまでしないと動いてくれないそうです。

子どもは社会に頼れる人がいないことを知って絶望します。
絶望しているのは、いじめられている子だけではなく、周りで静観している子も同様だと思います。

なんとかならないんでしょうかね、これ。

 

◼︎逃げ出すことは悪いことと刷り込まれる日本人

マレーシアにだってイジメはあります。
でもね、大きな問題になる前に転校させるのが当然。私立だって途中から入れます。

日本人だってマレーシアに来ればガンガン転校しますよ。
なにしろ、親にしたって転勤命令もないのに日本から出てきちゃったわー、という人が多いですから、転校してない人を見つけるのが困難なくらいです。
学校にいかず、ホームスクールに行く子もたくさんいます。

 

別の友人が鋭い指摘をしていました。

 日本人は幼い時から、逃げ出すことは悪い事、とすり込まれてると。
 アニメも学校も軍隊も、逃げるなと伝え続けていると。

まさにそうかもしれません。
根性を持って何かを成し遂げる、というのは日本人の美徳の一つです。
でもね、負けが見えてるのにズルズル続けてやめられない、という一面も併せ持ってます。

マレーシア人は、嫌なことがあればすぐ辞めるからダメ、と批判する人がいます。
けれども、それで社会が回っているんです。経済だって発展しています。
日本企業はそんなマレーシア人の経済力をあてにして進出してきてます。

昔の日本人は「逃げるが勝ち」「三十六計逃げるに如かず」とも言ってました。
にっちもさっちもいかなくなったら、逃げちゃっていいんですよ。