こんにちは。野本です。
2018年にオープンするというペニンシュラ・インターナショナル・スクールに話を聞いてきました。
セティア・シティモールのそばに工事中。本学校のほか、コンドミニアムや店舗などを複合的に開発します。
経営は不動産・メディアを持つ複合企業。マレーシアの学校には多いパターンです。
Year1からYear12までの生徒をオーストラリアのビクトリア式プログラムで教育します。「英国式とIB中心のマレーシアに別の選択肢を持ち込みたい」と、オーストラリアから誘致しました。本校はオーストラリアにあります。
一発の試験でが決まるイギリス式と違って、オーストラリア式は授業態度などを加味し、VcEという試験と合わせて卒業可能かを総合的に判断します。オーストラリアは州ごとに制度が違いますが、最終的にはどこもAtarという点数に換算します。
試験一発でないので、とにかく英語で苦労する日本人には向いているかもしれません。
コンドミニアムから歩いて通える距離なのも良いですね。
英語のサポートはしてくれますが、英語力ゼロでは難しいとのこと。
「基礎的な英語力はつけてきてください」とのこと。
入学数ヶ月までに集中的に勉強してくることをお勧めするそうです。
ユニークなのがカリキュラムです。正規の授業の中に「ダンス」「ドラマ」「メディアアート」「ビジュアル・アート」などの教科が入っています。
「知識だけではなく、スキルーー例えば質問をしたり、真偽を見極めたり、結論を説明したりする、クリティカルでクリエイティブな力を養います」とのことで、IBに近い印象を受けました。
実際に学校のキャサリンさんも「IBとイギリス式の中間をイメージしてもらえれば」と話しています。
オーストラリア式というと「勉強がゆるすぎる」というお母さんも多いのですが……と言ってみたら、苦笑しながら「暗記に慣れた世代にはそう見えるのでしょうね。でも、もう暗記教育の時代は終わりました。マレーシアの公立学校も未だに暗記と長時間学習が中心です。学校が終わった後に塾に行かせ、混乱しているお子さんもいますよ」と教えてくれました。
この学校では教育はすべて学校で提供するそうで、放課後に塾に行くことは勧めていないそうです。
「どうか塾には行かせず休ませて欲しいですね」とのことでした。
学校の開校は来年の1月です。
マレーシアには、新しいインターナショナルスクールがどんどんできて、選択肢も増えて来ました。
面白いです。
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