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日本の学校は「オワコン」なのか

こんにちは。マレーシアマガジンの野本です。新学期ですね。
さて、急に転勤になり、マレーシアでインターナショナルスクールにするか、日本人学校にするか、悩んでいる父兄も多いようです。

 

そんな人にオススメの問題作をご紹介します。
「すべての教育は洗脳である・21世紀の脱・教育論」(堀江貴文)

 

最近、いろんな人が教育について発言し始めましたが、ホリエモンもその一人。
相変わらず、そこまで言っちゃって良いかのかな……ということを堂々と言い切っちゃってます。

 

「学校は常識を身につけるための国家による洗脳機関」
「学校では知識は身につかない。身につくのは常識である」
「常識とはその国、その組織でしか通用しない決まりごとで、身につけてもほとんど意味がない」

 

などなど。
学校教育が目的としている人材を、「一言で言えば、従順な家畜」とばっさりです。
要するに、工場や軍隊に送るための装置だと言うわけです。身も蓋もありませんが。

 

そういえば、学校で習ってないことを質問したり、考えようとしたりすると、先生に怒られるのはなんでだろう? と不思議でした。英語教育がやたら文献の翻訳にこだわるのも、先生が論理的でなく、時に情緒的なのも謎でした。
確かに、洗脳装置だと考えれば合点が行きます。日本人としてのアイデンティティーを学ぶ場所だってことですね。

 

日本の親が途中でインターに入れるときに注意すること

 

さて、一方でこの反省から生まれたのが、欧米で発生したアクティブ・ラーニングの流れです。
学校の一種には違いないのですが、従来の工場労働者を作る教育とは、真逆の発想です。
ここに、親である私たちは注意しなくてはいけません。

 

理論的にはホリエモンの言う通り、学校なんて早急にやめて、好きなことをさせた方が効率的でしょう。我が家も、もう学校には行っていません。

 

ただ、実際の子供たちを見ていると、そこまで話は単純じゃないです。
グローバルとローカル人材って、教育方法が多分真逆なのですよね。
この「洗脳」に強烈にかかったまま、マレーシアでインターに入り、混乱してしまうお子さんが少なくない。ましてや、伝統的教育からいきなりアクティブラーニングに放り込まれても、一体何していいのかわからなくなる子もいます。

 

小学校低学年から、先生の指示がないと動けない子や、性格的に「自分で考えて」「質問して」と言われることが、苦痛でしかない子もいます。
さらには、日本の濃厚な(排他的な)人間関係を好む子もいます。「日本の学校がよかった」と言って、なかなか馴染むことができません。

 

アクティブ・ラーニングは日本の学校とやっていることが真逆なので、混乱して当然なんです。

 

私、こう言うタイプのお子さんは、日本の学校で楽しく過ごした方が良いように思います。
結局のところ、本人が楽しいかどうかが、小さい頃は全てじゃないかな。学校なんて、どうせたいした意味はないのですから、好きにすれば良いと思うのです。

 

全員がグローバル化する必要はない

 

いつも言ってますが、全員がグローバル化する必要はないです。グローバルは結構過酷ですから、ローカルの世界でローカル人材として仲間とワイワイ生きると言うのもアリです。英語が話せない人が「変わっている」と価値を持つ時代が来るかも知れません。グローバルになりたい、と思ったときに本人が勉強すればいいだけです。

 

親の方も同じで、「グローバル化」「英語」と言いながらも、やっぱり強烈な洗脳から脱することができません。
インターナショナル・スクールで良い成績をとっても、「遊んでばかり」と不安になって、放課後に詰め込み式の塾に行かせる親の話、インターの先生たちからよく聞く悩みの一つでもあります。ローカルのマレーシア人の家庭も似たり寄ったりです。

 

「子供に好きなようにやらせるのが不安で」「机に向かって長時間頑張るのが勉強だと思っているので」と言う人もいます。

 

個人的には、どういう学校に行こうが、最終的には知識も教養も自分で身に付けるもの。その子次第ではいろんな道ができてきます。
あまり心配せず、その子が楽しくいられる場所を探すのが、親にできることかなーと思います。

 

この本、賛否両論ですが、かなり思い切ったことを書いていて面白いです。

 

すべての教育は「洗脳」である 21世紀の脱・学校論 (光文社新書)

 

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http://www.malaysia-magazine.com/school_tour/tour4.php

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登校しぶりの子供をマレーシアに連れてきて6年。子供はどうなったのか(1)

 

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