こんにちは。マレーシアマガジンの野本です。
最近、いろいろなインターナショナル・スクールに行く機会があります。
感じることは、欧米系の学校はほぼ同じ方向に向かっているということ。
・グローバルな人を作る
・考える人を作る(批判的思考と創造性)
・他人と協力できる人を作る
です。
IBもイギリス式もオーストラリア式も、スタイルは微妙に違いますが、目指すところは結局同じ。
将来社会に役立つためには、この3つが必須だというわけですね。
よく出てくるフレーズが「伝統的な教育方法」の否定。
先生が黒板と教科書で大勢の生徒に一斉に知識を教える手法はもう古いというわけです。
ある程度は知識も大事ですが、以前ほどではなくなりました。
日本がゆとり教育から脱却し、詰め込み教育に回帰しているのとは逆。
むしろ、従来の知識を疑い、批判的に見ることを教えられます。
そのため、伝統的な教育と比べると、覚えることは減ってます。ここに不安を覚える親御さんも多いです。
一方、マレーシアの公立学校で相変わらずの詰め込み教育が行われています。
お隣シンガポールも同様のようです。
欧米系のインターの親には、授業の進みが心配になり子供を放課後塾に行かせる人もいます。塾と学校、真逆の世界に混乱するお子さんもいるそうです。
欧米式では、「グローバルな人になる」というのも、今や大きなトレンドです。
ネイティブの多い学校では、当然みんな英語はできます。
語学ができることと、グローバルな人になることは別物なんですね。
自分と違う人種や文化背景を持った人に対し、どう接するか、どう一緒に働くか、その接し方を学びます。
学校によって、英国式、IB、オーストラリア式でも、教え方にはかなり差があるのですが、3つの中ではイギリス式が最も学校による差が大きいかな。
黒板と教科書のスタイルのところから、IBと同じようなスタイルの授業をする学校までさまざまです。
個人的には、子供に合うならどっちでも良いように思いますね。
楽しく学べれば、それで良いのです。
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