最近、マレーシアの教育関係者に取材すると、学費の高いインターナショナル・スクールよりも
「ホームスクールをお勧めする」という人が増えています。
わたしに最初インターナショナルスクールを推薦してくれたローカルの元幼稚園教諭も、
子供二人をホームスクーラーに切り替えたばかり。
現地の日本人でも、ホームスクーラーがじわじわと増えています。
ホームスクールというと、父母が家庭で教えると言うパターンを想像しますが、
マレーシアの場合、多くがセンターなどと呼ばれる塾のような施設で運営されています。
そのため、「ホームスクールではなくオルタネイティブスクールと呼ぶべきだ」という人もいます。
あるジャーナリストに聞いたところ、マレーシアのホームスクールは大別すると、
・私立のもの
・協会が運営するもの
ーーの二種類になるようです。
私がみただけでも、
・教会をベースとしたアメリカンタイプのホームスクール
・モンテッソーリに基づいたホームスクール
・理数系専門ホームスクール
などなど、どこも個性的でした。
ホームスクールが人気になった理由は、
・お金が節約できる(最もコストパフォーマンスが高い)
・自分のペースで勉強できる
・フレキシブルである
というところ。インターナショナル・スクールの学費は高すぎるというわけです。
そして取材先で言われることが「同年齢の子供をまとめて一方的に教えるフォーマルなスタイルは古い」ということです。
学校の授業はあくまで「平均的にできる子」を対象としており、出来る子も出来ない子も時間が無駄になリます。
いやほんと。
一斉教育(フォーマルな教育などとも呼ばれます)が向かない子供って結構いると思うんですよね。
一方、米国では天才児がホームスクーラーになるケースが多いようです。
学校に行かないでどう社交性を身につけるの? と不安になる向きも多いようですが、調べてみると、意外なことに、ホームスクーラーの方が社交性に富み、成績も良いとする報告があります。
例えば、この本は米国のホームスクールについて1章を割いています。同書によると、スタンフォード大はホームスクーラー専用の願書プロセスを開発し、その合格率は普通の受験生の約2倍なんだそうです。ホームスクールの実践法や教材に到るまで詳細に説明しています。
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マレーシアでじわじわ増えるホームスクール、大きな流れになるかもしれません。
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