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英語が上達した保護者は「戦略的」

マレーシアに来て、「子供がいつまで経っても英語ができないんです」と悩む方がいます。

 

どういうわけか、インターナショナル・スクールに入れたのに、「英語ができない」→「友達ができない」→「つまらない」となるお子さんが多いのが現実。塾やお稽古でなんとかしようとするのですが、これもなかなかうまくいかないことがあります。なかには、英語アレルギーになって日本に帰っていく人もいます。

 

よく語学留学しても、全然英語が上達しなかった、という人がいますが、全く同じ構図です。

 

一方で、少数ながら、2−3年で英語優位になった、というお子さんもいます。
子供自身にやる気があってうまくいくケースもありますが、保護者が上手に工夫されていることも多いです。
今回は、そんなケースをご紹介しましょう。

 

「どっぷりローカルに日本人一人」がミソだった

 

母子で来たあるお母さん。5歳と7歳のお子さんの子供たちは半年程度で英語に困らなくなりました。
今は日本に帰国しましたが、二人ともバイリンガルと言える程度の実力を身につけ、未だに英語でチャットしながらゲームを楽しんでいます。

 

お母さんに聞くと、「どっぷりローカル、が鍵だった」と話します。
自身、米国大学への留学経験もあり、外資系企業に勤務。英語には困っていません。
案外、自身が留学経験がある親ほど、ネイティブの先生にこだわらないです。

 

英語ペラペラの欧米人の先生より、英語の教え方と子供の扱いに慣れた中華系のほうが良い。たまたま近所にあった学校は、実績もありローカルのいい先生が集まっていましたね」と言います。
マレーシア人がほぼ99パーセントという学校で日本人はゼロ。先生もローカル主体です。こういう学校は日本人には人気がないですが、案外ローカルには人気が高く、満員です。

 

「発音は後からなんとでもなる。まずは多文化に触れて、英語のアレルギーを除去したいなと」
ただし、ローカル色の強い学校は大抵レベルも高く、英語のできない日本人を入れてくれるほど甘くありません。
そのため、逆に英語のレベルを問わない学校には日本人が集まってしまうのです。

 

当初、小学校2年だったお子さんは、なんと最初3学年落として幼稚園の年中組に入ったそうです。
しかも入園数日で先生が無理やり2人のクラスを離したそうです。

 

3学年落とすとはかなり思い切っていますが、果たしてどうなるのか?
次回に続きます。

 

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