こんにちは。野本です。
マレーシアに来られる親御さんの中に、「英語など、幼児早期教育した方が良いでしょうか」と聞かれる方が増えています。難しい問題ですね。
取材などでのべ100組以上の親子に接してきましたが、私は、しなくても良いのでは、とお話ししています。
マレーシアにも、早期に英語教育を受けたお子さんが来ています。
早期教育する長所は、英語への苦手意識が全くなく、堂々としていることです。
日本人のお子さんの場合、小学生でも英語に苦手意識があることが多いのですが、
早期教育したお子さんにはそれが見られません。
ただし、話す・聞く能力に特化していて、読み書きが苦手だというお子さんが多いです。
学校教育は読み書きが多いので、長いエッセイを書けないと、英語ができるとは見なされないんです。
一方で、後から来たお子さんも、外国人と混じっているうちにメキメキ英語力を伸ばす子がいます。
すると、結局だんだん差がなくなって来ます。
早期教育を受けた子供の中には、ネイティブ並みの発音にこだわるあまり、マレーシアの先生たちの英語を「発音が悪い」と拒否してしまい、勉強が伸び悩むケースもあります。
また、発音が綺麗でも、年齢相応の語彙を知らなかったりすることもあります。
英語がペラペラでも勉強ができない子もいますよね。
日本語がペラペラでも勉強ができない子がいるのと同じです。
小さい頃に環境を変えること、経験をすること自体には大きな意味があると思います。
例えば小さい時にマレーシアに来れば、可能性が広がることもあるでしょう。
ただ日本であえてお友達と遊ぶ時間を減らして早期教育をさせた方がいいか? と言われたらノーですね。
マレーシアに来て学力が大きく伸びた親子をよく観察すると、一つのパターンが見えて来ます。
その多くが小さい頃から、海外の人と繋がった体験を持っているのです。
ですから、もし小さい頃に身につけておくとしたら、一つオススメするのは、
外国人へのアレルギーをなくしておく、ということです。
それも親が実際に外国人の友達と接している姿を見せることじゃないかな。
公立中学からきたあるご家庭。
留学生を置いていた環境で、三人の子供は中学からのハンデにもかかわらず成績優秀。
上のお子さんは優秀な成績で米国の大学を卒業しました。
別のご家庭は、小さい頃からホームステイなどの「体験」を重ねて来ました。
お子さんは外国人に対する偏見がなく、成績も優秀です。
うちも同様です。
英語の早期教育はしていませんが、小さい頃から家にはマレーシアや香港、シンガポールからよく外国人が泊まりに来ていました。
マレーシア人などは一ヶ月もいたりして、赤ちゃんの頃から慣れていたと思います。そんなわけで、親が外国人と英語で話す姿は、小さい頃から見ていて、マレーシアに来ても全く違和感がなかったようです。
逆にマレーシア人にアレルギーがあると、日常生活すらうまく行きません。
人間って、相手の感情を感じるものみたいです。
マレーシア人の先生を尊敬・信頼できるか、というのはここではとても重要です。
日本でできることは、実はたくさんあります。
留学生を置いたり、来日する観光客と関わったり、ゲストハウスに泊まって見たり、
色々な方法があるでしょう。
欧米人と交流することにこだわる方もいますが、私はこだわらなくて良いと思います。
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