こんにちは。野本です。
多文化共生で有名なマレーシアですが、ときにその難しさを感じることもあります。
マレーシアでもときにネットで有名人が批判されることがあります。
先日、イギリス人の歌手の父親に呼びかけ方が、マレーシアで論議を引き起こしました。
以下の記事をご覧ください。
イギリス歌手デュア・リパが、SNSで自分の父のことを「babi」と呼んだことが、一部のマレーシア人のファンの中で不満を引き起こした。リパ氏は、最近インスタグラムで、「Babi、誕生日おめでとう」という父への誕生日メッセージを投稿した。「babi」とは、アルバニア語で「お父さん」という意味。
父親を「豚」と呼んだイギリス人歌手、誤解され批判される
これ、日本人には一体何が悪いのか、意味がわからないと思います。
アルバニア語の父親である「Babi」はマレー語で「豚」という意味。イスラム教徒には、豚は不浄な動物とされています。
ここまでは理解できると思います。問題はこの先。
一部のマレーシア人のファンは、リバ氏が父親を「豚」と呼んだと勘違いして、リパ氏を非難し、5月にマレーシアで開催される予定のコンサートに見に行かないと脅かした。リパ氏はすぐ「babi」を「dad」に変えた。
ムスリムには、豚、という言葉を聞くだけでも嫌だという人が多いのです。
リバ氏はアルバニア系のイギリス人で、マレーシアで発言したわけでもありません。
しかし、SNSの発言には国境がないので、こうした誤解が簡単に起きてしまいます。
以前は、豚肉料理である肉骨茶の写真をイスラムへの言葉と一緒にSNSにアップして、問題となったシンガポール人もいました。
イスラム教では豚だけではなく、犬も宗派によっては避けるべきとされています。今年の中華正月の飾りで、戌年なのに犬の飾りが少なかったのは、こうした配慮によるものです。
マレーシアで活動する予定の企業や個人は、こういうこともあるのだと知っておいた方が良いかもしれません。
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