icon-plane ムーディーズ:ASEAN経済見通し 内需牽引に明るさ

ムーディーズ:ASEAN経済見通し 内需牽引に明るさ

 

格付け会社のムーディーズ・インベスターズ・サービスは22日、今後2年間の東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国の経済成長見通しは、国により異なる予想をし、特に国内市場に特化しているインドネシアとフィリピンは、近隣アジア諸国に比べ、貿易依存が少なく、足元がしっかりしていることを述べた。

 

一方で、長引く世界貿易の低迷は改善されておらず、アジアの輸出型市場の見通しは一層暗さを増している事も指摘。同社のシニア・リサーチ・アナリストのラウル氏は「ASEANの主要輸出国であるシンガポール・マレーシア・対の16−17年の成長は、国内需要が牽引する経済と比較して、弱さが続く」見通しを示した。

 

ASEAN諸国の中で、貿易総額が1−3位を占めるのがシンガポール、マレーシア、タイだが、輸出経路を通じた鈍化と投資の低下の影響を最も受けるのも、この3カ国となる。同3カ国では家計の負担水準も大きいという。(moodyz)