icon-plane この夏は日本で流行中の「手足口病」にご注意を

この夏は日本で流行中の「手足口病」にご注意を

 

アラ・ダマンサラに新しく開業したあおいファミリークリニックさんの提供による健康ニュース。今回は、日本で大流行中の「手足口病」について。夏休みで帰国する人が持ち帰ることも懸念しているそうです。

 

夏休みに日本に帰る方も多いのではないでしょうか?
今、日本では手足口病が大流行しています。全国から報告された1週間の報告数が3万人を超え、さらに流行が拡大していることが国立感染症研究所の調査でわかりました。特に小さなお子様がいるご家庭はお気をつけください。
今回は手足口病について詳しくお伝えしていきます。

 

どうやって感染するの?

 

手足口病の原因となるウイルスはエンテロウイルス71やコクサッキーウイルスA16などが知られています。しかし、手足口病の原因となるウイルスは分かっているだけでも10種類以上あり、再発の可能性の高い病気です。
手足口病の感染経路は主に3つです。

 

■飛沫感染
感染者の咳やくしゃみによって菌が飛び、それを吸い込むことによって感染する
■接触感染
タオルやおもちゃの共用から菌に感染
■糞口感染
おむつの交換などによってウイルスが手につき、それが口に入って感染

 

手足口病の症状は?

 

手足口病は名前の通り、口の中、手のひら、足の裏などに発疹や水疱が出ます。潜伏期間は3-6日で、熱は37-38度程度で発熱しない場合もあります。1-3日で解熱しますが、稀に脳炎を伴った重症例もあります。水疱はカサブタにならずに治る場合が多く、1週間程度で無くなります。口中にできた水疱が潰れた後にできる口内炎がひどく食事や飲み物を受けつけなくなることから「脱水症状」を起こすこともありますので、気をつけましょう。

 

手足口病? ヘルバンギーナ? プール熱? どう見分ける?

 

手足口病、ヘルパンギーナ、プール熱はどれも似た症状なので間違いやすい病気です。手足口病の特徴は手や足に水疱性の発疹を伴うことです。他の2つは基本的に発疹を伴うことはありません。ヘルパンギーナとプール熱は高熱を伴うのに対し、手足口病は発熱しないことも多くあります。ヘルパンギーナの特徴は口にのみ複数の口内炎を伴い、プール熱は目の充血や目やにが多く出ることが特徴です。

 

かかってしまったらどうすればいいの?

もし、手足口病のような症状が出た場合はすぐに医療機関で受診しましょう。手足口病に対する特効薬はありませんが、口内炎に対しての鎮痛剤で痛みを和らげたり、粘膜保護剤の軟膏などを処方します。喉に痛みがあるので、オレンジジュースなどの酸味のある飲み物は避けましょう。喉ごしの良い少し冷たい飲み物がオススメです。(例:麦茶・牛乳・冷めたスープなど)食べ物は刺激が少なく噛まずに飲み込めるものにしましょう(例:ゼリー・プリン・冷めたおじや・豆腐など)約5日程度で治ります。「脱水症状」にならないように水分をたくさん取るように心がけましょう。

 

手足口病の予防策はどうしたら良いの?

 

手足口病の患者は保育園児や幼稚園児などの幼児ですから、咳エチケットや充分な手洗いを徹底させるのも困難ですが、大人が出来る限り手洗いなどの衛生管理について教えてあげることが最大の予防策となります。子供が感染してしまった場合、大人も移らないようにしっかりと手洗い・消毒をし、マスクを着用しましょう。手足口病は子供だけの病気ではありません。大人が感染すると子供より重症化するケースもあります。さらに大人の場合は水疱が消えるまでに子供の約2倍である、2週間から3週間ほどの時間がかかります。
少しでも不安を感じたら早めに相談してください。

 

参考資料:

http://family.saraya.com/kansen/teashikuchibyo/index.html

 

あおいファミリークリニック
C-G-03,Capital 3, Oasis Square, No.2 Jalan PJU 1A/7A, Ara Damansara,

 

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