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マレーシアでは寄生虫にご注意ください

 

アラ・ダマンサラのあおいファミリークリニックさん提供による健康ニュース。今回は日本では馴染みのない「寄生虫」のお話です。マレーシアでは寄生虫に注意する必要があります。

 

みなさん、寄生虫とはどんな生物かご存知ですか? 日本では寄生虫に感染することは珍しく、実はあまりよく知らないという方が多いのではないでしょうか? しかし、マレーシアでは未だに多く見られる疾患です。

 

日本では70年程前(1949年)には64%もの小学生が感染していたギョウ虫も、衛生環境の改善や、化学肥料の導入、診断や医療の進歩によって激減し2015年には0.02%の感染率となりました。そのため、小学校の寄生虫卵検査(ギョウ虫検査)は2015年に廃止されました。

 

しかし、寄生虫による疾患者は世界で28.5億人いると言われています。これは世界人口の4割にあたります。
今回はその寄生虫の中でもマレーシアではよくみられる「人回虫」についてお伝えします。

 

人回虫ってどんな寄生虫?

回虫は人をはじめ多くの哺乳類の主に小腸に寄生する動物です。大きさは15-35cmと大きく、ミミズに似た体型をしています。成熟した雌は1日10万個から25万個もの卵を産みます。

感染経路

最大25万個の回虫の卵は小腸内で産み落とされますが、そのまま孵化することなく糞便と共に体外へ排出されます。

 

この排出された卵が付いた食物や指が感染源となる場合があります。特に子供は外で遊んだ際に卵で汚染された土や砂などで遊び、手洗いが不充分なまま食事をとったりすため、感染確率が大人よりも多くなります。

 

口から入った卵殻が胃液で溶けると、外にでた子虫は小腸に移動します。そこからさらに小腸壁から血管に侵入して、肝臓を経由して肺に達します。この頃には1mmくらいに成長しています。数日以内には子虫は気管支を上がって口から飲み込まれて再び小腸へ戻り、成虫へとなります。
こうした複雑な体内回りをするので、「回虫」の名がつきました。

 

症状

回虫による障害は多岐にわたり、摂取した栄養分を奪われる、毒素を分泌して体調を悪化させる、他の器官・組織に侵入し、鋭い頭で穿孔を起こすなどがあります。1匹2匹の寄生であればほとんど問題はありませんが、数十匹、数百匹も寄生すると激しい障害が起ります。

 

寄生は子供に多く、栄養障害を起こし、発育が遅れる。毒素により下痢・腹痛・頭痛・めまい・失神・嘔吐・痙攣といった症状が出ます。さらに虫垂に入り込んで虫垂炎の原因になる場合も稀ではなく、さらに悪化すると多数の回虫が塊になって腸閉塞を起こすこともあり、脳に迷入しててんかんの様な発作を起こす例もあります。

 

自宅で気をつけるべき寄生虫による食中毒予防のポイント

ー生食を避ける
獣肉・食肉の生食はしない
ー手洗いの徹底
食事前や魚・肉・野菜などを触った後などは、手洗いをする
子供が外で土や砂などを触って感染することもある
ー充分加熱または冷凍及び洗浄
中心部まで充分に加熱する
-20℃で24時間以上冷凍する
生野菜類は、水道水でよく洗ってから食べる
ー調理器具の洗浄・消毒
調理器具を介して感染することもあるので、よく洗浄・熱湯消毒する

 

マレーシアで外食をする際に注意するべき食中毒予防ポイント

 

ー食事をする前にしっかり手洗いをする
外で寄生虫の卵に触れている可能性があるので、口に入れないようにする
ー屋台やホーカーセンターでの食事を控える
衛生環境が整っていないところでは寄生虫の感染確率が高まる
ー中まで火が通っているか確認する。少しでも生焼けの場合は交換してもらう。
しっかりと火が通って入れば安心だが、火が通っていない場合は寄生虫が死滅していない危険性がある。肉などが少しでも赤い場合や生っぽい場合は交換してもらうか、再調理してもらう
ー生物は食べない
生の肉はもちろん、サラダなども卵がついている可能性があるので、食べないようにする。

 

長期間、下痢や腹痛が続く場合は寄生虫の可能性も考えられますので、なかなか腹痛や下痢などが治らない場合は早めに診察に来て下さい。

 

参考資料:

http://toyokeizai.net/articles/-/168992?page=3

https://www.city.higashiosaka.lg.jp/0000000676.html

 

 

あおいファミリークリニック
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(参考資料)https://minacolor.com/parts/20/articles/2509/

 

記事掲載日時:2018年03月14日 10:05