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世界中からシク教徒がマラッカに集結

 

5月25日、マラッカのシク寺院では、セント・ソーハン・シン祈祷師の命日で、世界中からのシク教徒が集結した。(マレーシアマガジン=野本響子)

5月25日、マラッカのシク寺院グドワラに世界中からのシク教徒が集まった。この日はセント・ソーハン・シン(Sant Sohan Singh)祈祷師の命日で、シク教徒が祈りを捧げる日。セント・ソーハン・シン祈祷師はマレーシアを旅行中に1969年にイポーでなくなったが、その後マラッカの寺院で奉られた。命日には世界中からシク教徒がマラッカに集まる。祈りは1週間続けられる。

 


 

シク教寺院にはランガルと呼ばれる「無料食堂」があり、異教徒を含む訪れたすべての人々に無料の食事が振舞われる。教徒の一人は、期間中一日8万5000食もの食事を用意すると話した。寺院の奥には大きな鍋や釜が用意され、信者やボランティアが料理をする。

 

シク教(シーク教)はインドのパンジャビ地方で発生した比較的新しい宗教。儀式、偶像崇拝、苦行、カースト、出家、迷信など否定。世俗の職業に励むことを重要視する。マレーシアにもシク教寺院があり、新政権でも情報通信・マルチメディア大臣にシク教徒のインド系マレーシア人ゴビンド・シン・デオ氏が選ばれたこともあり、話題になっている。

 

記事掲載日時:2018年05月28日 09:44