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子どもの予防歯科はなぜ重要なのか

 

サウジャナの日本人学校そばに開業した「さくらデンタルクリニック」さんの歯科コラム。今回は、子供の予防歯科について。日本の学校では子供の歯科検診が頻繁に行われますが、どういう理由があるのでしょう。子供が虫歯になりやすいのはなぜかについて、詳しく教えてもらいました。

 

子どもが虫歯になりやすい理由

 

子どもの乳歯は大人の永久歯に比べて、歯を守るエナメル質が永久歯の半分ほどの厚さしか無いためです。また子どもは顎が小さく、奥歯の汚れを歯ブラシで掻き出すことは難しいので汚れが溜まって虫歯になりやすいのです。子どもの歯は神経の割合が大きく、乳歯は虫歯になってしまうとすぐに進行して痛みが出やすくなってしまいます。

 

虫歯にならないために

 

① 歯科医院で定期的なフッ素塗布

 

虫歯の予防にはフッ素がいいとイメージがある方は多いと思います。
では、実際にフッ素はどのような働きがあるのでしょうか?

 

・虫歯を防ぐ(虫歯菌の働きを弱める、歯を溶かす酸の量を抑える)
・再石灰化の促進(溶けたエナメル質の修復する)
・歯質の強化(歯の表面を酸にとけにくい性質に修復する)
・歯の着色を防ぐ(エナメル質が強化され、着色を防ぐ)

 

特に子どもの乳歯や生え替わったばかりの永久歯は、歯質が弱くトラブルが起きやすいのですが、3~4か月に1回フッ素を塗布することによって成人の永久歯と同じくらいに強化することもできます。

 

② フィッシャーシーラント

 

フィッシャーシーラントとは虫歯になりやすい奥歯の溝や凸凹の部分を初期の虫歯のうち、もしくは虫歯にならないうちにプラスチックで埋めてしまう治療法のことです。物理的に溝を埋めることによって、歯ブラシの毛先が届きにくい溝などに食べカスが入り込むのを防止して虫歯を防ぎます。歯を全く削ることなく、小さなお子様でも負担なく治療することができます。

 

フィッシャーシーラントがはずれてしまうこともあるので、定期的にクリニックでの検診をお勧めします。取れてしまった場合はそのままにせず、すぐに新しいシーラントを施すことが大切です。

 

③ 乳歯を守るおやつの与え方

 

おやつは回数を減らすこと、ダラダラ食いをさせないことが大切です。回数が多くなる、ダラダラとずっと食べてしまうとお口の中が酸性になる時間が長くなり、虫歯のリスクが高まります。市販のおやつ、マレーシアでは飲み物も甘い糖分がたくさん入っています。おやつはなるべく糖分の少ないものを選び、飲み物も「SUGAR LESS」か「NO SUGAR」のものを注文するようにしましょう。

 

④ 仕上げ磨きの大切さ

 

虫歯を作らない為に大切なのは日々の正しい歯磨きです。ですが、お子様だけでは充分なブラッシングをすることはできません。そこで、お子様が磨いた後にお父さん、お母さんが仕上げ磨き用の歯ブラシを使って、仕上げ磨きをしてあげて下さい。仕上げ用の歯ブラシは大人が握りやすいようハンドルが長く、お子さんの歯に合わせてブラシヘッドが小さくなっています。お子さんが磨来きれなかった奥歯や忘れがちな歯の裏側まで細かく丁寧に磨いてあげましょう。

 

仕上げ磨き用の歯ブラシはマレーシアではなかなか購入ができない場合がありますが、当クリニックで購入していただくことは可能です。ご必要な方はぜひ、当クリニックでお買い求め下さい。

 

お子様の歯を虫歯から守ろう!

お口の中にトラブルが起こってしまってから治療するより、トラブルの原因を予防する治療の方がお子様のストレスや金銭的にも負担が軽減します。
ご両親がお子様の歯を大切にしてあげる事で、将来虫歯で悩まなくてもいいように定期的なチェック、予防の為の普段の歯磨き、フッ素塗布、フィッシャーシーラントでお口の中を健康に保ちましょう!

 

 

定期的な健診、クリーニング、自覚症状が無くても気軽に歯科医院へお越しください!

 

さくらデンタルクリニック

 

診察日
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記事掲載日時:2018年07月13日 12:30