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お土産にマレーシア原住民の伝統工芸品はいかがでしょうか

マレーシア旅行のお土産の定番といえば伝統工芸品。クランバレーに先住民族の手工芸品を売る屋台があるのをご存知ですか。今回はそんな「原住民の屋台」をご紹介します。(マレーシアマガジン=リー・リン)

 

海外に旅行に行ったとき、あるいは他国に滞在して帰国するとき、記念品やおみやげを買いますよね。家族、同僚、友達などにあげるおみやげと言えば、現地の特色を持つ食品や雑貨のほか、伝統工芸品や地元職人の手作り作品もユニークでふさわしい選択だと思います。

 

マレーシアの手作り伝統工芸品を買うなら、クアラルンプール市内にあるセントラルマーケットが人気なのは間違いありませんが、今回は、もう一つのところをおすすめしたいです。

 

ボランティアが支える先住民族の伝統をお土産に!

 

「ところ」だと言っても、実は固定な場所で営業している店ではなく、不定期に開催される移動屋台の形で、マレーシア原住民の伝統工芸品、また原住民に関する本、CD、DVDなどを売る「Gerai OA」という非営利団体です。Geraiとは、マレー語で「屋台」という意味で、OAはマレー語での原住民という「Orang Asal」の略であります。

 

セランゴール州のケリーアイランドのマ・メリー(Mah Meri)部族の職人による「ムヤン」(muyang、精霊の意味)木彫りです。(写真提供:Gerai OA)

 

Gerai OAでは、給料をもらって働く社員·店員が一人もいません。2004年10月にレータ·ファイダ·ラヒム(Reita Faida Rahim)さん(トップの写真)が創立してから14年間、ボランティアの力と支援によって経営されてきました。なお、工芸品を販売する普通のお店と違うのは、受け取った販売代金をすべて工芸品を作った原住民の職人に渡し、Gerai OAは一切の利益や報酬を受けないことです。

 

パンダーヌスの木の葉で作ったしおり(上)とポーチ(下)

 

原住民の職人によって作られたアクセサリー。

 

先住民族の生活を支えるボランティアたち

 

Gerai OAで売られる工芸品の大半は、女性と年配の職人が作ったものです。レータさんはボランティアらと共に、マレー半島と東マレーシアの原住民の村をしばしば訪ねて巡って、職人たちから様々な伝統工芸品を取り揃えて、クランバレーで行われるイベントやバザーなどで販売します。販売代金は現金で支払うほか、辺鄙な地域で暮らしている村人には手に入れにくい物でも渡します。ボランティア·後援者らが贈与してくれた薬品·食品·生活品など、職人と村人たちには入手しにくいものを、訪問のついでに持って行くのです。眼鏡やソーラー発電機などそれ以外の必要な物を買わなければならない場合には、Gerai OAが職人のために不足分を寄付する方を募集します。

 

職人や村人たちと一緒にコーヒーを飲んだり、食べ物をシェアしたりしながら、販売代金を計算して渡すことは、Gerai OAのボランティアたちが村を訪ねるときの定番です。(写真提供:Gerai OA)

 

原住民の職人を援助するのみならず、レータさんはGerai OAによって水道水、電気の確保や土地の権利などマレーシア原住民が困っている問題に対して社会認識を高めることも望んでいます。

 

Gerai OAは不定期にペタリン·ジャヤにあるジャヤ·ワン(Jaya One)ショッピング·モールで開催されるバザーに参加します。営業の日時と場所はGerai OAのフェイスブックをご覧ください。

 

連絡先
レータさん(コーディネーター)
携帯:+6019 751 8686
メール:[email protected]
フェイスブックページ:www.facebook.com/geraioa

 

記事掲載日時:2018年08月25日 08:31