「世界で最もヘルシーなロティ・チャナイ」を開発・4月から発売へ

 

マレーシアでは大手食品メーカー二社による「従来より健康的なロティ・チャナイ」が開発中。4月にはマーケットに登場する予定だ。（マレーシアマガジン＝野本響子）

 

1月16日、マレーシアのKawan food社とオーストラリアのHolista Colltechは、従来より健康的なロティ・チャナイを開発していることを明らかにした。

 

ロティ・チャナイは通常小麦・油（ギー）、砂糖、塩が含まれている。デンプンと脂肪が多いことから、血糖値を上げやすい・コレステロールが高い・肥満の原因となることなどが指摘されてきた。

 

新しいロティ・チャナイは従来のロティ・チャナイの原材料を見直し、 「グリセミック指数(glycemic index) 」の低い「LOW GI」を実現する。 グリセミック指数 とは、食品ごとの血糖値の上昇度合いを表す数値。低い方が血糖値の上昇を穏やかにし、空腹感を防ぐという。

 

新製品では、従来の材料をオクラ、ダル豆、バレリー（大麦）、フェヌグリーク（ハーブ・香辛料の一種のマメ亜科の一年草植物）に置き換える。添加物や化学薬品などを加えず、アジアの自然の原材料にこだわった。まだ開発中のため、配分量やカロリー、実現するGI値などに付いては明らかにされなかった。この日にはプロトタイプの試食も行われたが、筆者が食べた限り、味は通常のロティ・チャナイと変わらない味だった。

 

 

このロティ・チャナイは2019年4月にマレーシアでの小売店やレストラン向けに冷凍食品として発売する。価格は従来品より少し高くなる見込み。なお6月には米国でインド人マーケット向けに売られる予定。

 

マレーシアはアジアでも肥満の多い国として知られており、肥満率は2018年で13.3パーセント。政府は砂糖を含む飲み物への課税を予定しており、本格的に肥満対策に乗り出す。

記事掲載日時：2019年01月16日 20:15