icon-plane トヨタマレーシア・ガズーレーシング・フェスティバルINペナン

トヨタマレーシア・ガズーレーシング・フェスティバルINペナン

 

ペナン州で「トヨタ・ガズーレーシング・フェスティバル」が開催された。2日間のイベントをレポートする。(マレーシアマガジン=かりわめぐみ)

 

2019年2月23日、24日に、ペナン州のバトゥ・カワン・ステート・スタジアムで「トヨタ・ガズーレーシング・フェスティバル」が開催された。ペナン、ジョホール州とクアラルンプールで2回開催される、「トヨタ・ガズーレーシング(TOYOTA GAZOO Racing)」による週末のカーニバル。娯楽、活動、課題、自動車販売、食料などがあり、家族で楽しめる。イベントには2日間で延べ1万六千人のレースファンが訪れた。

 

 

「トヨタ・ガズーレーシング(TOYOTA GAZOO Racing)」は、モータースポーツを通じて培った技術や経験を、市販のクルマづくりにフィードバックする活動である。日本のトヨタ・ガズーレーシングの専属ドライバーといえば、FIA 世界耐久選手権やスーパーフォーミュラで活躍する中嶋一貴や小林可夢偉が有名だが、ここマレーシアにも「トヨタ・ガズーレーシング・マレーシア」がある。

 

このイベントでは、ヴィオス(VIOS)の可能性を最大限に引き出すことを目的としている。主に東南アジアや中近東地域で販売されている車両のヴィオスを使用し、「ヴィオス・チャレンジ」レースを、2シーズン制で各、第4ラウンド行う。計8回のレースを年間またいで開催するため、今回は、2018年度よりシーズンをまたいだ、セカンドレースの第3ラウンドとなる。
同じ車両を使い、同じ条件で走るワンメイクレースで、日本で言うところの「ヴィッツ・レース」に近いだろう。

 

 

バトゥ・カワン・スタジアムに設置されたサーキットコースは、全長1.56km、6つのストレートと11のコーナーで構成されている。レースには、プロ、アマ合わせて40人の選手が参加。選手たちは、プロモーションクラス(芸能人)、スポーツクラス(アマチュア)、スーパースポーツクラス(プロフェッショナル)の3つの異なるクラスで競いあった。

 

フェスティバルでは、レースのほかに、アクティビティプログラムや、日本人ドライバーによるドリフトのエキシビジョンが行われた。フードトラックや、ゲームコーナー、カラオケのブースでは、週末のイベントを楽しむ家族連れの姿が目立った。

 

マレーシアのスターが大集結

 

3クラスの中で、特に注目したのは芸能人によるプロモーションを目的としたクラスのレースだ。女優のディアナ・ダニエル、ジャンナ・ニックやテレビの司会者、コメディアンのナビル・アフマドなど9名の選手たちがプロ顔負けの白熱した攻防戦を見せた。23日はディアナ・ダニエル、24日はジャンナ・ニックが1位を制した。

 

世界に羽ばたく日本のドリフト

 

日本発祥の競技「ドリフト」をご存知だろうか。ドリフトとは、後輪を滑らせながら走る走法のこと。ドライバーには、クルマをスライドさせながらバランスをとる、高度な運転技術が必要とされる。マレーシアでも「KLドリフト」という映画が作られるほど、その認知度は高い(KLドリフトには、プロモーションクラス優勝のディアナ・ダニエルが出演している)。

 

今回のイベントでは、世界最速ドリフトでギネス記録を保持者している川畑真人と、2017年度D1グランプリ、シリーズ総合チャンピオンの藤野秀之が出演し、圧巻のパフォーマンスを見せつけた。実は両選手、これまでもマレーシアで幾度となくエキシビジョンをしている。観客席からは「カワバタサン」「フジノサン」「ガンバッテ」と日本語での声援が多く飛び交っていた。両選手へのインタビューは別途記事で紹介している。

 

家族で楽しむアクティビティ

 

アクティビティへの参加もイベントの醍醐味だ。イベント2日目の早朝。まだ薄暗い会場で、参加登録を待つ人々が長蛇の列を作っていた。マレーシアンは、みんなで身体を動かすことがとても好きだ。コースの中を走る「ファン・ラン」と、ダンス・エクササイズの「ズンバ」で、人々は楽しく汗を流していた。

 

 

次回の「トヨタ・ガズーレーシング・フェスティバル」シーズン2の第4レースは、2019年4月26日から28日までセパンサーキットで開催される。国際サーキットで臨場感あふれる、本物のレースを観戦してみてはいかがだろう。

 

 

第3レースの結果は以下のとおり。
 
PROMOTIONAL CLASS
1. Diana Danielle 2. Nabil Ahmad  3. Akim Ahmad
SPORTING CLASS
1. Clement Yeo 2. Patrick Tam 3. Eric Yong
SUPER SPORTING CLASS
1. Boy Wong 2. Brendan Paul Anthony 3. Keifli Othman
 
TOYOTA GAZOO Racing Malaysia

https://toyota.com.my/tgrmalaysia/

写真提供:TOYOTA GAZOO Racing Malaysia

記事掲載日時:2019年02月28日 09:17