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廃材利用の商品で知られるビジビジがパビリオンで期間限定ストア

 

廃材利用の製品で知られるビジビジ(Biji Biji)が、クアラルンプールのパビリオンで期間限定ストアを開催する。(マレーシアマガジン=出水麻野)

 

廃材利用の製品で知られるビジビジ(Biji Biji)のハンドバッグや服が、2019年4月1~14日まで、クアラルンプールのパビリオン6階にある東京ストリートで販売される。この期間限定ストアは、パビリオンが主催する「アース・デイ2019」の一環。

 

 

ビジビジは、アップサイクルに取り組むマレーシアの社会的企業だ。アップサイクルとは、廃材に付加価値を加え商品を生み出すことを意味する。廃棄を最小限にし、持続可能な社会を目指す考えが根底にある。

 

マレーシアマガジンは2017年5月にビジビジへの取材を行っている。
ビジビジについての過去の記事リンクはこちら:

http://www.malaysia-magazine.com/news/21940.html

 

期間限定ストアでは、代表的商品であるシートベルトを使ったハンドバッグのほか、日本の中駒織物とのコラボレーションによる古着着物を取り入れたバッグや服も販売される。このコラボレーションは、長期の保管や一部の欠陥により販売できなくなった着物を中駒織物がビジビジに寄付することによって実現した。シートベルトの光沢のある素材感と伝統的な着物の柄の融合は、エレガントなハンドバッグを生み出している。

 

4月4日に開催されたメディア向けのワークショップでは、同社のエシカル・ファッション部門を統括するノラシャヘラ・メルテンスさんにより、ビジビジのコンセプトが説明された。

 

 

ビジビジが提唱するのはスロー・ファッション。シーズンごとに次々と安価な商品を生産するファスト・ファッションの対極にある。ノラシャヘラさんによれば、ファスト・ファッションの生産は、労働者を搾取し、環境への配慮も軽視しがちだという。ビジビジは、「ミニマルかつクラシック」なデザインを追及することで、流行に左右されず長く使える商品を提供することをモットーとする。

 

その後、ビジビジのハンドバッグのデザイナーであるマーティン・シャキールさんの指導のもと、参加者は廃材を使った長財布づくりを体験した。モノづくりの楽しさや、廃材から商品を生み出す創造力といったビジビジの原点に触れる機会となった。

 

 

パビリオンは2019年4月22日のアース・デイに向けて、さまざまなイベントを開催予定。4月20日には3階メインエントランスにて、ボディ・ショップと共同で買い物客1000人に植物を無料配布するイベントも控えている。

 

ビジビジ ホームぺージ:https://www.biji-biji.com/

 

記事掲載日時:2019年04月07日 22:29