icon-plane スマートマニュファクチャリングに係る日本・マレーシア連携プラットフォーム開始式

スマートマニュファクチャリングに係る日本・マレーシア連携プラットフォーム開始式

 

5月2日、「スマートマニュファクチャリングに関わる日本・マレーシア連携プラットフォーム開始式」が、マレーシア国際貿易産業省ビルで行われた。(マレーシアマガジン=渡部明子)

 

5月2日、「スマートマニュファクチャリングに関わる日本・マレーシア連携プラットフォーム開始式」が、マレーシア国際貿易産業省ビルで行われた。スマートマニュファクチャリングとは、IoTやビッグデータ、AIなどを利用し、生産性の向上をめざすこと。

 

マレーシア政府は2018年10月31日、2025年までのハイテク産業集積地化を目指す第4次産業革命(インダストリー4.0)に関する計画「Industry4WRD」を発表。国内中小企業に関連技術を導入し、生産性の向上を目指すとした。

 

これを受け日本とマレーシアは、マレーシアの中小企業に日本企業のソリューションを導入し、スマートマニュファクチャリングを実現するプラットフォーム構築に取り組んできた。本開始式はその一環として、マレーシア国際貿易産業省、マレーシア標準工業研究所、日本大使館、JETRO、JACTIMにより執り行われた。

 

式典会場では、「スマートマニュファクチャリングとは」「ファクトリーオートメーションとは」をテーマに、徳永雅樹エッジクロスコンソーシアム事務局長、小島史夫デンソー エグゼクティブアドバイザーがインダストリー4.0導入のメリットを説明。鈴木将道日アセアン経済協力委員会事務局次席を迎えたパネルディスカッション、ソリューションを有する企業による日本・海外での導入例が紹介された。一方マレーシア側からは、「Industry4WRD」でマレーシア中小企業の競争力を強化する支援策を説明した。

 

また日系企業8社、マレーシア企業2社によるソリューション紹介ブースが設置され、参加者らは熱心に耳を傾け、積極的な交流が行われた。
FUJITSUブースで来場者への説明にあたっていた風間銀二郎氏は、「(当社のソリューションを導入することにより)問題の所在が速やかに明らかになり、直ちに生産性向上に向けたヒントを見つけることができる」と胸を張る。

 

 

優れたソリューションの導入により、プログラムやシステムといった、「これまで見つからなかった問題」が判明するだけではなく、「分かっていたが対応していなかった現場の問題」も明らかになる。諸問題は可視化するが、対策は現場の意識に委ねられる。

 

そのため、実際の取り組み事例、中小企業での生産性向上の必要性アピールを目的に、今後、マレーシア国内におけるセミナーが10回予定されている。さらには商談会等を通じ、成功事例を創出したい考えだ。

 

記事掲載日時:2019年05月06日 10:17