icon-plane エアアジアX福岡便に乗ってみた

エアアジアX福岡便に乗ってみた

 

マレーシアの航空会社「エアアジア X」からマレーシア発福岡行きの直行便が開通した。機内の様子や、空港から福岡市内へのアクセスについてレポートする。(マレーシアマガジン=ポルカウスキー陽子)

 

2019年3月マレーシアの格安航空会社(LCC)の国際線「エアアジア X」の、クアラルンプール発、福岡行きが就航した。これまで、クアラルンプール国際空港(KLIA)から西日本へのアクセスは、2006年8月末に福岡線を撤退した「マレーシア航空」を最後に途絶えており、別の都市の経由を余儀なくされていた。今回の「エアアジアX」は、週4便の直行便運航により、大変便利になった。2019年4月に初利用した。

 

筆者は、福岡県の隣の山口県で青春時代を過ごし、国際結婚をし、今年で数えて海外暮らし12年になる。海外に住む娘夫婦と初孫の帰りを待ちわびる祖父母にとっても待ちに待った直行便の就航となった。

 

クアラルンプールを真夜中に出発

 

この便は夜12時に離陸した。離陸時には消灯したが、まもなく10分ほどでシートベルトサインが消えると、機内サービスのため再び灯りがつき、その後しばらく消灯した。午前3時頃にまた灯りがつき機内販売を開始。筆者の正直な感想を述べると、ひっきりなしにCAの接客が続くため落ち着かない。エアアジアは夜中でも機内販売が盛んなので、会話の声が気になった。深夜便利用の際には、耳栓またはノイズキャンセラー機能つきヘッドホン、アイマスクのご使用をお勧めしたい。

 

 

シートについて

 

今回筆者が搭乗した機体は「エアバス A330-300」型。シートの列が3:3:3となり、一般的な2:4:2よりも1つ席が多い。そのため、通路は若干狭く感じた。シートピッチに関しては、筆者は身長160cmで標準体型の女性だが、前の座席との間隔が5cmほどしかなかった。
今回は後の座席に背の高い男性が座っていたこともあり、シートを全く倒せずに、かなり窮屈に感じた。標準よりも体が大きいと感じる利用者は、最前列で足が伸ばせるホットシートやフラットシートを利用することをお勧めしたい。

 

早朝7時、福岡国際空港到着

 

ほぼ満席に近かった飛行機が到着後、福岡空港では早朝にもかかわらずスムーズに入国審査、荷物受け取りができた。税関での待ち時間もほとんどなかった。到着ロビーには出てすぐに広々としたインフォメーションカウンターがあり、外国人観光客への細やかな配慮を感じた。

 

 

空港から市内への移動

 

福岡空港は市内までの距離が近いことで有名だが、国際線ターミナルからは直接地下鉄に乗ることは出来ない。地下鉄に向かうには、1階の到着ロビーを出て、連絡バス乗り場から無料連絡バスに乗り、国内線旅客ターミナルビル南側(終点)へ到着後に地下鉄まで移動する必要がある。

 

筆者は新幹線を利用する予定だったため、直接博多駅まで預け荷物サイズのスーツケース二個と小学生の子供と移動した。博多駅前のバス停から博多駅筑紫口までは、通勤途中の人混みの中をスーツケースを押して、屋外のアスファルトの上を歩かなければならず難儀した。

 

お荷物が多い方や子供連れ、または雨天時には、地下鉄を利用し博多駅構内から新幹線口へ移動することを強くお勧めしたい。

 

今回、福岡への初フライトを体験し、一番印象に残ったのはマレーシア人と思われる乗客たちの多さだ。真夜中にもかかわらず、飲み物や食事を注文するマレー語や英語の声が飛び交っていた。今後、マレーシアから観光資源の豊富な九州、四国、中国地方への観光客が益々増加していくことを期待したい。

記事掲載日時:2019年05月17日 17:57