icon-plane イスラム教徒の聖職者になる少年たちに会ってきた

イスラム教徒の聖職者になる少年たちに会ってきた

 

イスラム教を住み込みで学ぶ少年達の学校「Madrasah Ihya Ulumuddin」を取材しました。イスラム教徒の聖職者「ウラマー」になるために親元を離れ、住み込みでイスラムについて学習している姿を見てきました。(マレーシアマガジン=上地依理子)

 

マレーシアの東海岸に位置するクランタン州コタバル市の中心部から車でおそよ50分。イスラム教を住み込みで学ぶ少年達がいる学校、「Madrasah Ihya Ulumuddin」に到着しました。そこにはイスラム教徒の聖職者「ウラマー」になるために親元を離れ、住み込みでイスラムについて勉強する少年たちがいました。今回はマレーシア観光局の案内で行きました。

 

少年たちによる歓迎

到着したらすぐに彼らは歓迎してくれました。列になり、すでに到着しているメディアの人たちと握手をしている様子が伺えました。しかしイスラム教の習いなのでしょう、男性は男性に、女性は女性にのみ握手をすることが許されました。
男性たちが少年たちと歓迎の握手をする様子

 

挨拶が終わると歓迎の歌を歌ってくれました。最初私はコーランを読み上げているのかと勘違いしていましたしたがアラビア語でイスラムについての歌を歌ってくれていたとのことでした。
楽器を演奏していたのも、選抜で選ばれた少年たちでした。ほかの多くの少年たちは、後ろでその演奏を聞いていました。

 

生演奏で披露してくれました

 

後ろで演奏する姿を見つめる下級生たち

 

三人が代わる代わる歌っていました

 

この学校に通う少年たちは親元を離れ、学校の中にある家で生活をしています。木製の家に三人一組で部屋を借りているらしいです。また、上級生、下級生というように部屋も分かれていて、二軒ホームステイできるおうちもありました。

 

ここの学校の少年たちもまた、非ムスリムの私たちに非常にオープンでした。彼らも私たちがイスラムを知りたいという姿勢が興味深かったのでしょうか、イスラムのお祈りの仕方を知りたいと伝えたら、そこの学校に通っている少年のほとんどが集まってきて、みんなでイスラムのお祈り方法を教えてくれました。360度、イスラム教徒の少年達に囲まれながら一緒にお祈りをする非常に貴重な経験をしました。また、そのお祈りはアラビア語で行われたのですが、お祈りをした後、どういうお祈りの意味だったかなど説明してくれて、とても親切でした。

 

話しかけたら少しシャイな部分もある、少年の面も見せてくれました、イスラム教に対する理解がより深まったのはもちろんのこと、イスラム教を知ろうとする姿勢を見せるだけでもこんなにも親しげにイスラム教について教えてくれる彼らに非常に心うたれました。

 

 

帰るとき、またイスラムの歌を歌ってくれてどことなく帰りを惜しむ顔が印象的でした。

 

小さい頃からイスラムに捧げる少年達のエネルギー

実際、まだ小さい頃からイスラム教に人生を捧げる覚悟の大きさは想像できません。ここにくる前は「小さい頃はもっと自由に遊べば良いのに」などと思っていました。しかし彼ら一人一人から伝わるエネルギーだったり目の輝きだったりを見ていると、彼らのイスラムへの情熱が伝わってきました。

 

無宗教である自分ですが、何か特定の宗教を信じ、それを突き詰めていく少年がかっこよく見え、なぜか憧れだったり、少し羨ましいなと感じてしまう瞬間が幾度となくありました。
宗教を信じることで己をより信じることのできる少年達の背中は、見た目よりも大きく見えました。

 

記事掲載日時:2019年06月11日 16:35