マレーシア(クアラルンプール)から日本まで、普通だったら飛行機を使う方がほとんでしょう。しかし、これを出来るだけ「陸路と海路」で帰ることはできるのでしょうか。ブログ形式でお送りします。第一回はクアラルンプールからペナンまで陸路で移動してみました。(マレーシアマガジン =ふくだたろう)
初めまして、ふくだたろうと申します。
日本の大学で国際関係学を学び、2019年4月から1年間大学を休学。マレーシア・クアラルンプールの日系メディアにてインターンに参加。10月のインターン終了を前に、「日本まで陸路で帰ってみたら?」と、お世話になった方からアドバイスをされます。初めは「お金もかかるし、パッと日本に帰った方が楽だな」と考え、あまり乗り気ではありませんでした。しかし、「自分の目で見て実際に確かめるのが本来の国際関係学だ」という言葉に胸打たれ、2019年10月より、「マレーシアから日本(できるだけ)陸路の旅」をスタートさせました。第一回はクアラルンプールからペナンまでです。
予定ルート
マレーシアから、タイ、ベトナム、中国を経由し、最終的には上海から神戸へとフェリーで移動するというルートです。
クアラルンプールからペナンへの移動
10月2日 クアラルンプールからペナンへ。
移動方法:バス(KKKL EXPRESS)
時間:約5時間半
費用:RM39
クアラルンプールのTerminal Bersepadu Selatan(TBS)駅で、ペナンのSungai Nibong(スンガイ・ニボン)行きのチケットを購入。ネットでチケットを予約することができるそうですが、当日の乗車1時間前でも窓口でチケットを購入することができました。チケット購入時には、パスポートの提示が求められます。
TBSの様子
11:30
定刻通り、TBSを出発。
車内の様子
座席数は24。右側は2人掛けで、 左側は1人掛けでした。それぞれの座席には充電ケーブルの差し込み口が2つあり、携帯電話などを充電することができます。
14:15
3時間ほど走った後、R&R Simpang Pulai Northbound サービスエリアに停車します。運転手が何やら言っていますが、マレー語のため理解できません。しかし不思議なことに、「Tigapuluh minit」(30分)という単語だけは聞き取れ、30分間の休憩が設けられることを理解します。マレーシアに来て半年、マレー語を勉強したことは一度もありませんでしたが、簡単なマレー語は自然と覚えていたようです。というのも、筆者が好んで通っていたローカルレストランの店員は、必ずと言っていいほどマレー語で話しかけてきます。仕方がないので、分からないなりに「Please give me one mee goreng」とオーダーしますが、相変わらず返事はマレー語で、「Satu mee goreng. Minum? (ミーゴレン一つ。飲み物は?)」。しかし、分からないなりにでも繰り返しマレー語に触れている中で、自然と簡単なマレー語は身についていたようです。
16:10
ペナンの大陸側、Penang Sentral (Butterworth:バタワース)に停車します。ここで数名の乗客が降車しますが、今回の目的地はペナン島のため、そのままバスに乗り続けます。
17:00
ペナン島と大陸を結ぶペナンブリッジを通過し、Terminal Bas Ekspres Sungai Nibongに到着。
Sungai Nibongからジョージタウンのホテルへは、バスが走っていたみたいですが、Googleマップで確認したところ所要時間が約2時間半。Grabの場合は約20分だったため、今回はGrabを利用。運賃はRM16でした。
ペナンセントラルで降車した場合、ジョージタウンへはフェリーで約20分で、運賃はRM1.2。
ホテル
今回宿泊したホテルは「The 80’s Guesthouse」
宿泊した部屋は、クイーンベッドが4つある部屋のベッド一台で、一泊1,039円(Agodaから予約)。シャワーやトイレは清潔に保たれており、水圧、水温も十分でした。
アメニティにはタオルが二枚とシャンプー・ボディソープ、WIFI、コーヒー、紅茶、食パンなどの朝ごはんがありました。有料のランドリーサービスも受けることができます。
Red Garden
チェックインの後は、ホテルのスタッフにオススメされたRed Gardenという屋台街へ。
マレーチャイニーズの友人に教わった北京語を使いたい一心で注文した小籠包。5つでRM15。
北京語は、オフィスにいたマレーシア華人から教わりました。マレーシアに来た当初、慣れない海外生活に疲れが溜まり、ぽろっと「I’m tired…」と口に出した際、マレーシア華人の友人が「我也很累…(私も疲れた)」とつぶやいたことがきっかけです。
こうしてマレーシアから日本まで(できるだけ)帰るたびは始まりました。次回は、ペナンからタイ国境の街Hat yai・ハジャイまでの旅模様をお伝えします。
記事掲載日時:2019年10月19日 16:08