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TPPは日本とベトナム、マレーシアに大きな恩恵 世銀報告書

 

世銀が6日、TPPの経済効果を分析したレポートを発表した。

 

レポートによるとTPP発足後、利益を大きく得るのは日本、ベトナム、マレーシアとの見通し。一方米国など北米の国々が受ける利益は、これらの国よりも小幅だと言う。

 

協定は各国議会の承認を待って発効される事になっているが、日本は大手製造業が東南アジア諸国の関税引き下げで恩恵を受け、同時に遅れたサービス産業の参入による競争激化で成長することから、2030年までに経済成長率は2.7%上乗せされる見込み。

 

ベトナムは繊維、衣料産業の米国への参入が有利となるため、30年までの成長率上乗せ率は10%となる見込みで12カ国中で最大となる。

 

マレーシアはTPPに参加していないタイやフィリピン、インドネシアなど東南アジア地域の競争相手国よりも輸出条件が有利になる結果、成長率は8%加速すると分析されている。(WST)