icon-plane サバ州のスカウ・ブリッジ計画が環境保護のため白紙に

サバ州のスカウ・ブリッジ計画が環境保護のため白紙に

 

東マレーシアのサバ州では論争になっていたキナバタンガン川への2本目の橋の建設計画を中止した。スターが伝えた。

 

サバ州政府はRM2.23億のスカウ・ブリッジ計画を撤回した。サバ州森林局のチーフであるダト・サム・マンナン氏が、ロンドンで開催中の東南アジア熱帯雨林研究パートナーシップ(SEARRP)で明らかにした。
「今回の決定をするにあたり、ヤヤサンやサイムダービー、科学者やNGOグループなどすべての意見と懸念を考慮した」と話す。

 

3月にはガーディアン誌が、計画中の橋が、ボルネオ・ピグミー象の最後の聖域を脅かすだろうと懸念する記事を掲載したばかり。
「こう言っては何だが、この記事が最後の決め手になった。この記事で我々は野生動物の保護地域にある橋が、サバ州だけではなく、世界的に最も大きな環境問題であることを理解した」とマンナンは付け加えた。

 

キナバタンガン川は、全長560キロメートル。マレーシアでは2番目に長く、サバ州南西部山地からサンダカン東側のスールー海に流れる川。野生生物の生息地として知られている。
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