icon-plane 職人の丁寧な手仕事が光るマレーシアのエシカルブランドEarth Heir(後編)

職人の丁寧な手仕事が光るマレーシアのエシカルブランドEarth Heir(後編)

 

Earth Heirは、マレーシア発のファッションブランド。貧困改善や伝統工芸の保持、環境への配慮に取り組む社会的企業でもある。後編は、日本人社員へのインタビューをお届けする。(マレーシアマガジン=出水麻野)

 

Earth Heirには、2018年末から活躍する日本人がいる。社内では唯一の日本人でもある白幡香純さんにインタビューした。記事の第一回はこちら

 

外資系コンサル、UNHCRでの経験を経て、たどり着いたマレーシア

 

白幡さんは現在、主にジュエリー・コレクションを担当している。スタートアップ企業なので、職人たちとのトレーニング、原料調達からセールスまで文字通りありとあらゆる業務をこなす。

 

 

前職は国連の難民支援機関であるUNHCR Japan。第三国定住プログラムでマレーシアから日本にやってくる難民の人々と関わっていた。 母国から、一時避難先の第二国を経て、定住先の第三国へと難民を支援する取り組みだ。マレーシアを経由する難民のほか、中東・アフリカなどさまざまな地域の難民と関わり、彼らが日本で暮らしやすい環境づくりに向けて、行政や企業、教育機関などと連携してきた。

 

「生まれ育った背景にかかわらず、個人としての才能を生かす仕組みづくりや、直接難民と関わり即時的な効果を出せないか」と思うようになり、Earth Heirに加わった。難民条約に加入している日本と未加入のマレーシアの現場の違いにも関心があった。

 

UNHCRマレーシアの事務所には、前職からの仕事仲間がいる。そこで白幡さんがEarth HeirとUNHCRの橋渡し役を担っている。「国際機関とビジネスの現場では使われる専門用語やスピード感も異なるため、両者のギャップを埋めたい」と語ってくれた。

 

マレーシアの多文化共生と向き合いながら

 

「海外のイスラム圏で働くこと」やマレーシアにおける多文化共生社会も経験したかったという白幡さん。

 

Earth Heirは社員4名に、現在フランスからプロフェッショナル・ボランティアとしてきたデザイナーが1名の少数チームだが、民族も宗教もさまざま。サシバイさんが得意のインド料理を、白幡さんが抹茶ケーキを振る舞ったり、ムスリム社員のために礼拝スペースを設けたり、「自然」なかたちで多文化共生を実践しているという。

 

「マレーシアならではの企業スタイルは、これから外国人が増える日本企業のお手本にもなるのではないか」と日本とマレーシアの展望についても語ってくれた。

 

 

Earth Heirは、4月26日~5月12日の期間「母の日」に向けたキャンペーン販売をバンサービレッジの特設会場で実施予定。

 

ホームページ:https://earthheir.com/ 
電話:+60 3 4265 1106 / +60 13 211 7994
Email:[email protected]

<直営店>
Earth Heir Studio
102, First Floor, Lorong Mamanda 2, Ampang 68000, Selangor, Malaysia.
平日10am から 6pmまで営業 /土日・祝日休み

<その他取り扱い店舗>
SOGO Department Store
Ground Floor,190 Jalan Tuanku Abdul Rahman,50100 Kuala Lumpur

FERN Gallery
Bangsar Village II
Lot UGF-9 (Upper Ground Floor), 2 Jalan Telawi, 59100 Kuala Lumpur

Acquire Boutique
Bangsar Village II
Lot 2F-23 (Second Floor), 2 Jalan Telawi, 59100 Kuala Lumpur

KitaKita
G 1.10, 1 Jalan Medan Setia, Bukit Damansara, 50490 Kuala Lumpur
(現在改装中)

Midvalley Southkey Megamall
Ground Floor
SOGO Departmental Store
Jalan Bakar Batu, Southkey, 81100 Johor Bahru, Johor
(近日オープン予定)

記事掲載日時:2019年04月11日 09:38