icon-plane 私が大学受験に塾はいらないと思う理由ーー高校時代のお話

私が大学受験に塾はいらないと思う理由ーー高校時代のお話

前回の続きです。私自身のお話です。

さて付け焼き刃勉強の末に、都立高校に入りました。

都立高校時代はひたすらオーケストラに明け暮れる日々。毎日寝ても覚めても音楽のことばかり考え、授業中はスコアを読み、楽譜に書き込みをしていました。

勉強はほとんどせず、生物で学年でビリというのを取ったこともあります。
母親は別になにも言わなかったです。

でも、周りもあんまり勉強してる風には見えませんでした。
進学校といっても都立高校。授業によってはみんなぜんぜん聞いてなくて、勝手なことをしていました。授業中に漫画とか、渡辺淳一の本とかが回し読みされてました。アイス買いに行ってた人もいたな。

で、3年にあがり、クラブ活動から追い出されると、みな突然、勉強をはじめました。
私は例によって落ちこぼれていました。
数学と英語はとくに、まったくわかってませんでした。

それでも、学生オーケストラで有名な早稲田か慶応に行きたいと思いました。
親には弁護士になりたいから大学に行かせてくれと頼みました。
うちは母子家庭です。お金がないので国公立も受けること、一定以上の大学以外に学費は出せないと条件をつけてきました。浪人なんてもってのほかです。

▪️塾は3日でやめて、孤独な勉強の日々

塾にはいきませんでした。 実は駿台の夏期講習には行ったのですが、3日でやめてしまいました。
なぜなら、授業がつまらない。
後ろの席ではみなこっそりポータブルTVでオリンピック中継を見ている始末です。

こりゃ時間の無駄だと思い、自分で勉強することに決めました。
塾って行き帰りの時間も無駄じゃないですか….。自習したほうが時間が効率的に使えると思います。

都立高校だったためか、周りで塾にいく人も少なかったように思います。
自然と学校帰りに友達と図書館で勉強するようになりました。
学校の授業中も退屈なのはコッソリ自習してました。

私大なら、受験科目は英語、国語、日本史だけです。
得意な国語と日本史で点を取り、苦手な英語をカバーするというのが私の作戦でした。

とりあえず、英語は単語がわかんないので、まず単語を覚えるところからはじめました。
当時は大学受験のための定番の参考書がありました。
毎日目標を決めて勉強を進めていきました。日本史はひたすら教科書を暗記するまで読みました。

国立大学も視野に入れていたため、理系科目は学校の先生に教えてもらいました。
うちの学校良い先生がいっぱいいたのですが、かなり苦戦しました。

自学の問題はとにかく孤独なことでした。
完全な自習だと不安なので、旺文社のラジオ講座と進研ゼミを併行してやりました。精神安定剤代わりですね。
古文や科学といった教科は得意な同級生と教えっこしました。私は歴史を友達に教え、友達は私に科学を教えてくれる、って感じです。教えると頭に定着しました。これはすごく良かったです。

学校が終わってから、毎晩図書館の閉館時間まで集中して勉強し、家に帰ってからも勉強。
1日8時間くらい勉強したと思います。

そんな感じで、勉強しているうちに受験の日を迎えました。
しかし第一目標だった国立大学には共通一次の理系科目で大失敗し、断念。
第一志望ほか、いくつかの私大に合格し、受験勉強は終わりました。

私が学校時代に勉強したと言えるのは、あとにも先にもこの2回だけです。
英語を勉強したのはこのあとずっと先、仕事で必要になってからです。

そんなわけで私は経験上、日本の大学受験するのに塾はいらないんじゃないかなって思ってしまうのです。

でも自分でしてきたこれが果たして勉強か? と言われると、それもよくわかんないんですよね….。

—–

★マレーシアの教育環境について、良い点悪い点率直にまとめました。電子書籍版です。

マレーシアの学校の○と× アジア子連れ教育移住の第一歩

★マレーシアに車なしで住むノウハウをまとめてみました。電子書籍版です

車なしでマレーシア生活

★フェイスブックで日本にいながら国際交流する方法を書いた書籍(角川書店から発売)です。私はこうしてマレーシア人をはじめ、フィンランド人、香港人などと友情を育んできました。

Facebookで起こる人脈構築革命

★2011年に書いたフェイスブックの入門書。書籍を出版できたのも、マレーシア人のおかげでした。マレーシア人のフェイスブックの使い方についても触れています。

いいね! フェイスブック (朝日新書)