icon-planeマレーシアでちょこっとだけ子供の教育を考えた。

最近、豊かであることとは、選択肢が多いことじゃないかなーと思っています。

 

ホームスクールなど、学校以外の「学び」も一般的なマレーシア。
公立学校は生徒が多すぎて大変そうですが、それでも全体に、教育は日本より豊かだなと感じます。
特に学校以外のオルタナティブ教育は充実しており、選択肢が多いです。
マレーシアでは教科書がない学校や、ホームスクールも一般的です。

 

教育がガチガチに規定されている日本では、教育の選択肢の自由が極端に少ないです。インターナショナル・スクールを選ぶのも難しい。私立でも学習指導要綱や教科書からは自由になれません。

 

モンテッソーリ式の小学校を見学してきました

 

先日、クアラルンプールに、モンテッソーリ式の小学校ができたというので行って来ました。
モンテッソーリといえば、子供の自発性を大事にし、一斉教育を行わない形態をとることで知られています。
歴史は古く、アンネ・フランクやピーター・ドラッガーもモンテッソーリ教育を受けていたそうです。

 

この学校は幼児から小学生までを教育していますが、マレーシアの小学校でモンテッソーリ式というのは珍しい。
学校の自慢は先生たちが全員モンテッソーリの有資格者であることだそうです。

 

私はモンテッソーリについては詳しくないのですが、今回行って見て、子供の好奇心を大事にし、自発的な学びを誘発する工夫に驚きました。

 

実際に教室を見せてもらうと小学校のクラスの配置がとにかくユニーク。
色とりどり、五感に訴える教材が要所要所に配置されており、一見、小学校の教室というより、工作室かプレイルームのよう。四角い机が並んだ教室を想像していると驚きますが、好奇心や想像力を刺激される子は多いと思いました。
発達障害の子どもたちもきちんと視野に入れた教育方法を取っています。

 

隅っこに寝っ転がって一人になれるスペースがありました。落ち着きたいとき、一人になりたいとき、リセットしたいときに子供達はここにきて休みます。
また、喧嘩した当事者が座るための小さいテーブルには砂時計が置かれており、落ち着いてお互いの主張を話せるようになっています。

 

先生たちは全員モンテッソリの有資格者。幼稚園にも木製の教具がたくさん並び、知覚や触覚など、五感を刺激するおもちゃが並んでいます。
おもちゃの貸し出しのできる図書館もあり、将来的には地域に公開していきたいと話します。キッチンも大きいのですが、料理教室などで、これまた地域に公開し、一緒にやっていける学校を目指すとのこと。

 

たくさんの人が出入りする学校って良いね。子供達は教科書よりも、生きた人たちから学べますから。
木製のおもちゃを中心にした部屋とは別に3Dプリンターを備えた部屋もあったりします。

 

始まったばかりのこの学校ですが、将来的には中学校も作りたいそうです。その際はモンテッソーリ式ではなく、IBにするかIGCSEにするかを今検討していると話してくれました。

 

こうしたオルタナティブ教育はマレーシアでは盛んになる一方です。子供は一人一人違うので、誰かに合う教育方法が他の子にも合うとは限らないですよね。
親は自分の子供をよく観察し、どこが合うのか、どうしたらその子が自立できるのかを見極めていくと良いでしょうね。

 

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投稿日:2017/04/23  Posted in 学校

 

日本の科学研究はなぜ大失速したかー今や先進国で最低の論文競争力
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/51370

 

という記事を読みました。以下引用です。

 


英科学誌ネイチャーに、日本の科学研究がこの10年間で失速していることを指摘する特集が掲載された。
ブレーキがかかった、などという生やさしい状況ではない。飛行機ならば今すぐ手を打たないとクラッシュしかねない失速状態にまで追い込まれていると言われたのだ。
論文データベースScopusによると、15年までの10年間に、世界中では論文数が80%増加しているのに、日本からの論文は14%しか増加していない。
特に、コンピューターサイエンス、私が関係する生化学・分子生物学、そして、驚いたことに、日本の得意分野といわれる免疫学で、その傾向が顕著である。数が減っても質が保たれていればまだしもなのだが、ネイチャーが選定した各分野の超一流雑誌への日本からの論文数も残念ながら低下し続けている。
また、日本の研究者が参加する国際共著論文の比率も続落と、どの指標をとっても退潮の一途であることが見て取れる。

「現代ビジネス」日本の科学研究はなぜ大失速したか 〜今や先進国で最低の論文競争力 より引用

 

文系学部をなくす、という議論が一時話題になったことはありましたが、理系は高いレベルを維持していると思っていたので驚きました。ちなみに文系の私、論文は大学で1回しか書きませんでした。
それも論文と言えるのかどうかすら微妙なレベル….。

 

執筆者は大阪大学教授。
少子化や研究費が増えないことも理由にあるものの、根本には大学のシステムが抱える問題があるといいます。
日本の論文数の現象については、3月にネイチャーが記事にして以来、話題になっているようです。
http://www.nature.com/news/numbers-of-young-scientists-declining-in-japan-1.10254

 

システムは以前から変わっていない筈なのに、なぜ急にこんなことになってしまったのか?
突然論文を書く人が減ってしまったのか。
学生や教授が忙しすぎるのか。
理由はさっぱりわかりません。
文科省が教育改革を急ぐ理由もこの辺りにあるのかもしれませんね。

 

何か指標のミスであると良いのですが、日本の研究もまだまだイケてると信じたいところ。
頑張って欲しいですね。

 

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投稿日:2017/04/18  Posted in 教育

こんにちは。野本です。
マレーシアの多様性半端じゃありません。

 

昨日、南国新聞の記者の友人に誘っていただき、「バイサキ」という新年を祝う行事で、
初めてシーク教寺院に行って来ました。

 

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シーク教といえば、「ターバンを巻いた北インドの人たち」くらいしかイメージがなかった私です。
南インドの人が多いマレーシアではシーク教徒の数は少なく、普段あまり見ることがないのです。

 

お寺にはスカーフをかぶって入ります。
皆が、見ず知らずの私を優しく歓迎してくれた上、
いきなり美味しいスナックとチャイを振舞われ驚きました。
ここでは「食べること」がとても重要なのだそうです。

 

そして説明を受けて心底驚きました。
お寺には驚くほど大きな台所があり、
毎日食事をふるまっており、誰でも(異教徒でも)無料で食べられるのです。
宿泊もできるので、誰でもいつでも泊まることが可能だそうです。
しかもお金持ちも貧乏人も、ここでは平等です。

 

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子供も話を聞いてびっくり。「世界から貧困がなくなるね」と言いました。

 

以下、間違っているかもですが、インド人の信者の方から聞いた説明です。

 

人間は皆平等という思想の宗教

 

シーク教は比較的新しい宗教で、500年くらいの歴史があります。

 

教義は簡単にいうと主に3つ。
・善人であること
・自分の仕事を一生懸命すること
・稼いだものをシェアすること
そして、グル以外は老若男女、全員平等です。
偶像崇拝や苦行、儀式や迷信を否定しており、現実的な宗教のようです。

 

寺には像もなければグル以外の上下関係もありません。

 

二階に上がると、お経を読む声が聞こえました。
パンジャビ語で書かれた経典が非常に大事にされており、お正月はそれを途切れなく読みます。
英語に訳されており、私たちも全文を読むことができます。

 

寄付をすると、小麦粉とギーと砂糖を混ぜたお菓子をもらいました。
配分が等分になっており、それは平等であることを意味するのだそうです。

 

人々は、その場でくつろいでいるように見えました。
その声を聞く「場」にいるだけで良いのだそうです。
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お寺にはコミュニティーの機能もあるので、毎日開いているお寺にいれば、孤独も無くなります。
シンプルで、偶像も飾りもないお寺でしたが、この宗教が存続しているのは驚きです。

 

「食べること」が宗教の中で大きな位置を持っているそうです。
大きな鍋でカレーやチャパティを作っていて、私もチャパティを作りました。

 

聞けば、クアラルンプール近郊だけでも10以上のシーク教寺院があるとのこと。
マレーシアの政府観光局でもバイサキを祝うイベントが今月末行われます。

 

マレーシアにきてもう5年以上経つのに、未だ知らないことばかりです。
この国は歴史は短いですが、集まる人々の多様性が、やはり半端ありません。昨日マレーシアにこられた皇太子さまもマレーシアの多様性と寛容性について言及されていました。
私たち日本人がこの国から学べることは、本当に多いと思います。

 

昨日はタイのお正月でもあり、朝、タイ人の友達を囲み、皆でお祝いを述べたばかり。
一方、キリスト教の皆さんはイースターの準備をしています。
こういう話を、イスラム教徒、仏教徒の皆さんがニコニコ聞いています。

 

世界の広さに驚くとともに、マレーシアに来て本当に良かったと思いました。

 

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投稿日:2017/04/14  Posted in マレーシア人から学んでいること