icon-plane 国を飛び超えて教育を選択する外国人たち

国を飛び超えて教育を選択する外国人たち

マレーシアに母子で滞在しているのは、何も日本人だけではありません。
ここには、実にさまざまな国籍の人たちがいます。
私が知っているだけでも、韓国人、シンガポール人、中国人、カザフスタン人、ベトナム人、イラン人、スーダン人。

目的はさまざまですが、彼らの共通点は各国を比較決定した結果、マレーシアに決めた、ということです。

カザフスタンの友達は、英国、モロッコ、南アフリカ、米国と息子の大学の下見に行き、最終的にマレーシアに落ち着きました。
彼女にとってはイスラム圏であることも大きかったようです。

子どもが英語でイギリス風の教育を受けられるという理由のほか、中国語を学ばせたいという親も多い様子。
そしてみんなが口を揃えて言う言葉が「ここは(今のところ)外国人にとって比較的居心地がいい国だ」ということ。
そのためか、シンガポールや韓国など、先進国からきている人も少なくないです。
韓国人の中学生のお母さんは「韓国は競争が厳しすぎて、人間的に歪んでしまう」と心配してきたと話してくれました。

▪️日本にも来ている「教育移住の波」

もちろん、この動きはマレーシアに限ったことではないようです。

2007年に米国人の投資家、ジム・ロジャーズも子どもの教育のためにシンガポールに移住し話題になりました。
彼は子どもには母国語に加えて、外国語を1〜2つ取得するべきだと言っています。

私の韓国人の友達は、息子を南アフリカの高校で教育させています。
韓国人は昔から教育移住に熱心で、マレーシアに母子留学という形できたのは当初、韓国人でした。

日本にいったときには、逆に日本の高校に留学しているというタイ人の親子と出会いました。
いろいろな国を比較検討した結果、日本に留学することを決めたそうです。
彼の場合、タイのインターナショナルスクールで英語はすでに勉強していました。そしてもう1つ何か言語を、と考えた末、日本語に落ち着いたそう。今年から東京の大学に進学するそうえす。

世界中の教育熱心な親たちが、あちこちの国を比較検討して住まいを移している。
マレーシアのエプソムカレッジなどは、明らかにそれを見越して空港近くに校舎を作っています。一方の日本の大学でも、こうした留学生たちの獲得に必死です。

うーん。良いのか悪いのかわかんないけど、すごい時代だと思います。

—–

★マレーシアの教育環境について、良い点悪い点率直にまとめました。電子書籍版です。

マレーシアの学校の○と× アジア子連れ教育移住の第一歩

★マレーシアに車なしで住むノウハウをまとめてみました。電子書籍版です

車なしでマレーシア生活

★フェイスブックで日本にいながら国際交流する方法を書いた書籍(角川書店から発売)です。私はこうしてマレーシア人をはじめ、フィンランド人、香港人などと友情を育んできました。

Facebookで起こる人脈構築革命

★2011年に書いたフェイスブックの入門書。書籍を出版できたのも、マレーシア人のおかげでした。マレーシア人のフェイスブックの使い方についても触れています。

いいね! フェイスブック (朝日新書)