最近の歴史の教科書からは
「士農工商」という言葉が削除されたそうです。
そんな身分制度は存在しなかったとか。
東京書籍のホームページによると、こういうことらしい。
かつては,教科書に限らず,一般書籍も含めて,近世特有の身分制社会とその支配・上下関係を表す用語として「士農工商」,「士と農工商」という表現が定説のように使われてきました。 しかし,部落史研究を含む近世史研究の発展・深化につれて,このような実態と考えに対し,修正が加えられるようになってきました(『解放教育』1995年10月号・寺木伸明「部落史研究から部落史学習へ」明治図書,上杉聰著『部落史がかわる』三一書房など)。
(中略)
身分制度を表す語句として「士農工商」という語句そのものが適当でないということです。史料的にも従来の研究成果からも,近世諸身分を単純に「士農工商」とする表し方・とらえ方はないし,してきてはいなかったという指摘がされています。
http://www.tokyo-shoseki.co.jp/e-mail/qanda/q-es-shakai.htm#q6
理由にも諸説ありますが、たぶん明治政府が幕府否定のために作った話が
そのまま通ってきちゃったんでしょうね。
世界の歴史って、たぶん、ときの政府が都合良いように
解釈してきたものの集まりなんだろうな〜って思います。
しかし、いままで数十年?
誰も疑問を持たずにこれ信じてきたというのもナンです。
私も疑問すら持ったことがありませんでした。
「調査」「思考」というものをしてこなかったってことじゃないですか…。
私たちが受験勉強で覚えてきたものって
いったいなんだんだろう?
「正しい」とされてる教科書って意味あるんだろうか?
簡単に情報を検索できてしまう現在、
教科書を含めて、情報が「本当か? 嘘か?」を見分ける力が大事なのではないかな。
その点、英国式インターでの歴史の授業はなかなか良いと思ってます。
「アパルトヘイトが終わった理由はなんだと思いますか?」
「歴史上、もっとも人を多く救った人物は誰だと思いますか?」
などと、小学生にも考えさせて、調べさせます。
調べているうちに、上記のような大発見があるかもしれないですよね。
ではみなさん良いGWを。
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