こんにちは、マレーシア在住5年になる野本です。
ときどき、「インターナショナル・スクール入学は、何才までなら間に合いますか?」と聞かれます。
英国式の教育システムでは、日本の高校2年時に、「IGCSE」という統一試験があります。
この試験に合格しないと、学校を卒業したとはみなされないんです。
日本やアメリカだと、授業に出席してそこそこの成績を取れば、自動的に卒業証書がもらえますが、イギリスの場合、試験の点数が規定の基準を満たしていないとダメなのです。
このIGCSE、ちょうど日本の高校受験と大学受験の中間のような試験だそうですが、何れにしても、「数年で記述式の専門的な問題に答えられるまでに英語を引き上げ」ないといけません。
さらに会計や語学(中国語・マレー語)など、日本にない科目も出てきます。
マレーシアにはこのイギリス式の学校が多いんですね。
そんなわけで、多くの日本人学生にとってはこの試験が頭の痛い問題なのです。
事実、中学3年を過ぎると、学校の選択肢が極端に少なくなるのも事実。
どの学校も試験に向けて体制を整える時期だからです。
■結局は個人の努力と能力次第
私もずっと、中学3年生以降にくるのは厳しいな、と思っていました。
高校を卒業してから、大学で入ったほうが楽かもしれないとお伝えしたこともあります。
ところが、ここ数年見ていると、中学3年、もしくは高校生になってからマレーシアに留学し、IGCSEで卒業資格をクリアする日本人が少なくないのです。
英語がゼロで日本から来て、一気に論文を書けるまでになる。
素直にすごいなーと思います。
おそらく、相当努力されてると思います。
で、こういうお子さんたちを見ていると、共通するのは「本人にやる気があること」です。勉強って学校がやってくれるわけじゃなく、本人が自分の意思でやるものですよね。
身も蓋もないようですが、結局は能力と本人のやる気次第なんだなと思います。
ーーーー
面白かったらお願いします!
にほんブログ村
今までの記事を順番に読みたい方はフェイスブックページ をみてください。
人気記事
1.占領時代、日本式の教育を受けたマレーシア人に戦時中の話を聞いてみた
2.早大、京大を経てマレーシアにきた社会心理学者に、日本との教育の違いを聞いてみた
東洋経済の連載記事のリンクです。
http://toyokeizai.net/category/malaysia
★マレーシアの教育環境について、良い点悪い点率直にまとめました。電子書籍版です。
★マレーシアに車なしで住むノウハウをまとめてみました。電子書籍版です
★フェイスブックで日本にいながら国際交流する方法を書いた書籍(角川書店から発売)です。私はこうしてマレーシア人をはじめ、フィンランド人、香港人などと友情を育んできました。
★2011年に書いたフェイスブックの入門書。書籍を出版できたのも、マレーシア人のおかげでした。マレーシア人のフェイスブックの使い方についても触れています。
(スポンサーリンク)