icon-plane 他人を「助けること」を重要視するグローバル教育

他人を「助けること」を重要視するグローバル教育

先日、面白い取材に行きました(詳細は後日アップします)。
そこでのエピソード。

インターナショナル・バカロレア(IB)を採用するインターでのお話。
その子は走るのが速いのに、なぜか体育の成績は思わしくなかったそうです。
理由を聞いてびっくり。
「ほかの子の手助けを十分にしなかった」から。

自分が早く走るだけではダメ。ほかの子をサポートしないといけない、という理屈なのです。
びっくりでした。

そういえば、息子の通うローカル学校でも、ここまでではないものの、「人助け」が大きなポイントになります。

先生との個人面談でも
「算数の時間、理解できない友達を助けていました」
「チームでほかの友達をサポートしました」
などと、先生がそこを観察しているのがわかります。

 

◼︎新しい教育が目指すものは

IBを調べると、本当に「思いやりのある人」というのが目標に設定されています。

自分「だけ」ができるだけじゃダメなんですよ。
チームとして力を出さねばいけないのです。

ボランティア活動だってあります。
しかしそれより、普段、周りにいる友達を助けること、これが大きなポイントなんです。
よく考えたら、周りの人を助けないのに、ボランティアのときだけ人助けするっていうのもおかしな話です。

学校の課題図書にもありました。
「正しいことをするより、親切なことをしよう」

どうも新しいグローバル教育って、受験教育とは対照的な気がしてきました。

ボランティアや寄付はするけど、見知らぬまわりの人を助けるのが苦手な日本社会(データはこの記事参照)から来た私にとっては、本当に驚くことばかりです。

 

——

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