読売新聞系のウエブに興味深い記事が出ていました。
異見交論「今のままの大学では生き残れない」神田眞人・金融庁参事官
http://kyoiku.yomiuri.co.jp/torikumi/jitsuryoku/iken/contents/post-488.php
財務省主計局主計官として大学運営を見てきた金融庁参事官の方のインタビューです。
「現に、日本の大学の学位は卒業が楽なこともあって
国際的な信頼性がとても低く、「価値がない」とまでいわれています。
そうなれば日本に留学してくるのは、アジアの大学にも入れない
底辺の学生という危険性も出てきます。恐ろしいことです」
ここまで言い切る人がいるのには驚きました。
自分の学位に価値がないと言われて正直寂しいですが…。
たしかに、私の親も「遊んでばかりで学費がもったいない!」といつも怒っていましたし、
たいした勉強をした記憶がありません。
しかし世界中に日本の大学の「入学は大変だが卒業は楽」が知れ渡っているとは、
ちょっと看過できない話です。
ちなみにマレーシアではまだまだその話をすると驚かれることのほうが多く、
日本の大学生はよく勉強するものだと思われています。
ただしマレーシアの日本語学校を見ていても、いまや日本に留学したいのは
アニメ、漫画が好きな学生がほとんどで、
「より高度な勉強をしたい」という人は少数派です。
人口減少が進む中、日本の大学が国内での激烈な生き残り競争にさらされることは自明です。
各大学は生き残りのために、留学生や成績の悪い生徒も集めざるを得なくなるでしょう。
日本の大学が良い方向に変わることを期待します。
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http://toyokeizai.net/category/malaysia
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