icon-plane マレーシアで算数嫌いだった子供が数学好きになった理由

マレーシアで算数嫌いだった子供が数学好きになった理由

こんにちは、野本です。

 

最近の子供は、突然、数学への愛に目覚めたそうで、明けても暮れても算数をやっています。

 

一体どうしてこうなったのか??

 

繰り返しが苦手なタイプの子もいる

 

日本では、算数大嫌いでした。学校の宿題のドリルや計算カードを異様なほど嫌がり、
九九も泣きながら覚えてました。
家族全員、数学はできないし、仕方ないよねーって思ってました。

 

ところがマレーシアに来て、計算を強制されないので、算数嫌いがなくなりました。「繰り返し」「強制」が苦手な人っているんですよね。さらに学校のゲーム仕立ての算数コンテストにハマりました。

 

大きな転換点は、たまたま去年、 Kidocodeというプログラミング&算数教室の体験に行ったこと。
入会体験で「論理的思考の適性がある」と断言され「??(怪しい)」と思いつつ入会したのですが、1年たった今、あまりの変化に驚くばかり。

 

今ではプログラミングより、数学が大好きになっちゃいました……。教室でも数学ばかりの日々です。

 

この教室の良いところは、いくらでも質問でき、とことん答えてくれること。基本自習ですが、時間の制限がなく、毎日ずっといて良いことです。好奇心強すぎ&質問魔の子供にとっては最高の環境だそうで、「SINってなに?」と聞いて三角関数を教わり、のめり込んでいきました。今は微分・積分が楽しいそうです。

 

また、自分の理解したことを友達に教えることができるのも良いみたい。
進度が個人で異なり、他人との競争じゃないところもいいんだとか。
小さい頃から、強すぎる好奇心をいつも持て余してきましたが、ようやく満足できる場所が見つかったようです。家でも毎日、カーンアカデミーの数学の問題を解いたり、数学のビデオを見たり、ダンボールで図形モデルを作ったり。恐ろしいほどのハマりようです。

 

こちらの先生はとにかくよく褒めます。すると、「あれ、俺ってもしかしてできるんじゃね?」→「じゃもう少し考えたら理解できるかも!」となるそう。子供は「数学はステップごとにやっていけば絶対理解できる科目」と言います。そういえば、彼がはまっている「はなを」という理系Youtuberのビデオで、「不良少年たちに微分積分を教える」というのがあって、最後は全員理解しててビックリしました。私もやれば理解できるのかな?(←理解していない)

 

競争じゃなく、楽しみながら学習する環境

 

相変わらず計算は苦手なので、彼が数学が得意なのか不得意なのかはよくわかりません。
また数学オリンピックのような捻った問題は苦手だそうです。

 

ただ、今までで一番、楽しそうです。
ああ、この人、ついに好きなものを見つけたんだな、と思います。

 

思えば小さい頃から、こういうタイプの立体パズルが大好きでした。(写真はアマゾンのリンク)

 

不思議なのは、微積分や物理について調べるときには、日本語の方が理解しやすいらしいこと。ネットで見られる「探求学舎」などのビデオや大学入試用の解説サイトを読んでいます。学校や教室ではもうずっと全て英語で教わっているのですが、未だに本人日本語の方が強いということなんでしょうね……。
また、学校のようなステップバイステップではなく、ランダムに勉強した方が楽しいようで、「順番にやらないのがイイ」と言います。これも謎。

 

数学好きな子が増える理由

 

実は、マレーシアに来て算数好きになった、って子は少なくありません。日本人の数学の点数はだいたい良いです(英語はみんな苦労してますが)。理由は多分以下のようなところじゃないかな。

 

・計算カードのような繰り返しが少なく、計算機を使って良いことも
・日本人は数学が「できる」部類に入ることが多く、得意だと思うので楽しくなる
・進度が各学校でバラバラなので親も気にしなくなる
・ゲームのような算数コンテストが多い

 

マレーシアでは、のんびりの欧米式から進みの早いシンガポール式、厳しそうな中華学校までいろいろあります。英国式、シンガポール式、日本式、マレーシア式、米国式、オーストラリア式とそれぞれ進度が微妙に違い、さらに飛び級や落第もあるので、親の側が○年生だからこれがわかってないと! みたいに焦ることが少なくなります。

 

また、欧米やオーストラリア発の楽しい英語の数学コンテストがたくさんあり、参加するインターナショナルスクールも多いです。そこでハマる子もいます。
各国の生徒たちと対抗戦ゲームみたいなコンテストで褒められ、なんかやる気になっちゃう子もいるみたいです。

 

もちろん、日本式で、ドリルやくもんで算数大好きに好きになる子もいます。
が、うちのように繰り返しが嫌い、みんなと同じことをやるのは嫌、って変わり者もいると思うんですね。

 

まーいろいろあってイイんじゃないかな、って思います。
相変わらず、新しい発見ばかりの毎日です。

 

 

ーーーー
■マレーシアマガジンのインターナショナルスクール見学ツアーに同行しています。スカイプ面談付きで、丁寧にご相談に乗ります。ご希望の方はお気軽にお問い合わせください。

http://www.malaysia-magazine.com/school_tour/tour4.php

面白かったらお願いします!
にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村

今までの記事を順番に読みたい方はフェイスブックページ をみてください。

人気記事
1.占領時代、日本式の教育を受けたマレーシア人に戦時中の話を聞いてみた

2.早大、京大を経てマレーシアにきた社会心理学者に、日本との教育の違いを聞いてみた

3.「子供を殺してください」という親たち(新潮文庫)

4.マレーシアから去っていく人を見て考えた

5.イギリス英語とマレーシア英語はどう違う?(実践編)

6.お金持ちじゃない人がケンブリッジで学位を取る方法

7.実は日本人は騒がしくてうるさい?

東洋経済の連載記事のリンクです。

http://toyokeizai.net/category/malaysia

★マレーシアの教育環境について、良い点悪い点率直にまとめました。電子書籍版です。

マレーシアの学校の○と× アジア子連れ教育移住の第一歩

★マレーシアに車なしで住むノウハウをまとめてみました。電子書籍版です

車なしでマレーシア生活

★フェイスブックで日本にいながら国際交流する方法を書いた書籍(角川書店から発売)です。私はこうしてマレーシア人をはじめ、フィンランド人、香港人などと友情を育んできました。

Facebookで起こる人脈構築革命

★2011年に書いたフェイスブックの入門書。書籍を出版できたのも、マレーシア人のおかげでした。マレーシア人のフェイスブックの使い方についても触れています。

いいね! フェイスブック (朝日新書)

(スポンサーリンク)