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マレーシア移住に向く人、向かない人

春、移動の季節ですね〜。
私もマレーシア滞在4年目に入り、多くの友人が入れ替わりました。

マレーシアで新生活を始めた人もいます。
一方で、諦めて日本に帰った人もいます。

先日「移住に向かない人ってどんな人?」と聞かれましたので
書いてみます。

1「比較したい人」

日本ではあーだった、こうだった、欧州ではあーだった、
とあれこれ比べて批評するのが好きな人は、移住に向きません。
比べること時代、ストレスになっちゃいますから。

マレーシア人でも、日本に憧れて移住したのに、
「マレーシアではこうだったのに日本は…」
とホームシックになってしまう人、いるそうです。

2「常識を重んじる人」「正義感が強い人」

たとえば他人の不倫が絶対許せない人。
イスラム教徒では男性が2人以上の奥さんを娶ることを認めています。
多文化共生社会のマレーシアにはいろんな価値観があります。

食育重要! 偏食はイケナイ! と思ってる人。
マレーシアには菜食主義者がたくさんいます。子供でもいます。
イスラム教徒は豚食べられませんし、インド人は豚も牛も食べない人が多いです。
お母さんが一切料理をしない家庭もごく普通にあります。

相手の細かい間違いが許せない人
私もよく間違えますが、マレーシア人も同様です。
相手の間違いを許せないタイプの人は、
怒り疲れて毎日クタクタになるでしょう。

3「マイナス思考の人」

小さなことで、相手の悪意を疑ってしまう人。
高い店で買い物し、あとから安い店を見つけて
「騙された」といつまでも怒っている人がいました。
店によって値段が違うのを、いちいち悪意と捉えてたら持たないですよ〜。

お釣りを間違えられた、順番を抜かされた、
などといちいち「日本人だからバカにされてる」と疑う人も同様。
こっちの人、相手が何人か気にしてない人が多いですよ。

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いかがでしょうか?

逆にどういう人が向くかというと、
楽天的で、あまり物事を深く考えず、なんとかなるさーという人かなー。

でも、前者みたいなタイプの人が変わっていくこともあるんです。
私も来たばかりの頃は、「2」でしたね。正しいか正しくないか、重要でした。
マレーシア人と付き合っていくうちに、それが崩れてどうでもよくなりました。
日本の教育って正解を重んじる正義漢を大量生産する仕組みになってたなー、
とつくづく思います。

とにかく、海外に来たら、日本の常識は全部忘れて、トラブルもまとめて
楽しむくらいがいい。
子供になったつもりでなんでも受け入れてみる、というのが
馴染む早道だと思いますー。

——

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