マレーシアマガジン編集長の野本です。
ジャパンエキスポというイベントに行って来ました。
さて、このジャパンエキスポは、PPAPのピコ太郎が来るとあって、事前から大きな話題になっていました。ピコ太郎の人気、こちらではハンパなく、会場は一時殺気立つほどでした。メディア関係者も「こんなに人が来るとは……」と驚いていたくらいです。
しかしですね。謎なイベントだったんです。
マレーシアの日本関連イベントは、日本政府が企画して資金を提供して……というパターンが多かったのです。ところが今回は関係者に聞いても誰も主催者を知らない。主催しているのは、日本人でもマレーシア人でもない、タイ人だというではないですか……。一体なぜ、タイ人がマレーシアで日本のイベントを主催するのか? 意味がわかりませんでした。
で、主催者にインタビューしてわかったこと。
主催者の女性は、タイのインターナショナル・スクールを卒業後、イギリスへ留学。日本語も勉強しました。今は日本語学校の傍ら、日本専門のイベント会社を経営しています。
最初は日本語学校の生徒を喜ばせようと始めたイベント。もう10年以上続けており、規模も大きくなりました。今年タイで50万人(!)も集めたらしいです。しかも今回のイベントは主催者の手弁当で、日本の会社は一社もスポンサーについていません。今回「みんなが楽しんでくれたら赤字で構わないと思ってやった」と話します。
正直、こういうイベントは日本政府がお膳立てして、しかるべき箇所に連絡してスポンサーを募って……という極めて日本式なやり方をするのだと思い込んでました。一人の女性が、日本への愛だけで、パビリオンを借りて、これだけ大きなイベントを開催してしまったというのだから、心底驚きました。
現地の有名ブロガーは「出演者の選択がとても良い」とコメントしていましたが、さすがに現地で何が受けるかよくわかっていて、どの出し物も大人気でした。今はYoutubeにさえ乗せれば世界中の人が見る時代なんですね。出演したアイドルグループにもちゃんと現地の追っかけがいて、曲に合わせた掛け声も「完璧」(アイドル談)。私もびっくりです。
何よりピコ太郎の登場はすごかった。
マレーシアマガジンもよしもとクリエイティブエージェンシーさんなどと提携し、日本のタレントさんをマレーシアで売り出していますが、おかげさまで最近忙しいみたいです。日本で売れなくてもYoutubeで売り出し海外に出て見たら活路が開けるかも? と思った一日でした。
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