マレーシアのインターとは名ばかりの中国人だらけの学校に行く6年の子。
英国ケンブリッジ式のこの学校、地元で人気があり、常に入学待ち。
そして子どもの間でも評判が良い。
毎日「楽しかった〜!」って帰ってきます。
子どもにいったい何が楽しいの? ときけば「授業が楽しい」と。
まず、先生のおしゃべりがエンターテインメントなんだそう。
たまに学校の朝礼などを見ても、漫才? と思うくらい
先生たちのノリが良くてびっくりします。
子供たちは先生が話すたびに爆笑したり、
ヒューヒューと歓声を送ったり。
で、授業。
先生たちは教科書をほとんど使わないそうです。
子どもたちが主体となり、いつ質問しても、意見を言ってもOK。
英語の先生は副教材に「Wonder」(この記事参照)を選び、子どもたちは
「先を読んだらダメだよ〜」って言われながら、毎回ドキドキワクワクです。
あんなに面白い本与えたら、そりゃ子どもは夢中になりますよね。
算数のイベント。
学校のあちこちに「算数の謎」と「解くためのアイテム」が隠されていて、
例えば「校庭の広さをこれらのツールを使って計算してみてね」とか
「この卵を割らないように落としてみて」とかね。
リアル宝探しです。
歴史の先生は「今までで一番人々を救った歴史上の人物を調べてきて」なんていう
難しい宿題をサラッと出します。
子供はWikipediaとにらめっこしながら、
杉浦千畝とか調べて発表してました。
アートの先生は小学生5年生の試験で、
「キュビズムで絵を描いてください」とか出しちゃいます。
ほんとに子どもたち、キュビズムで絵を描くんですよ。ビックリだよ。
学校全体で年中ボランティア活動してます。
「なにより、先生たち子どもが大好きなんじゃないかなー」
と子どもは言います。
ご褒美にアイス買ってくれたりね…。いいのか? 笑
◼︎勉強の第一歩って、楽しむことじゃないかな〜
おかげで勉強大好きです。
試験は授業でやったことが出るので、
集中していれば家で勉強してなくても問題ないみたいです。
私勉強の本質ってこういうことじゃないのかなーって思うんですよね…。
まず好きになること。楽しむこと。
算数だって国語だって、好きでやってる人にはかなわないですもん。
私は、大学どこ行かせようとか、そういうことはあんまり考えてなくて、
いろいろ体験しながら過ごしているうちに、あれこれ大好きになって、
最後にどこかにたどり着けばいいのかな、と思ってます。
人工知能が発達した世の中で、学歴がどういう意味を持つのかも、
よくわかんないですし、
案外、学校ってスタイルは大きく変わるかもしれませんし。
素晴らしい小学校時代に感謝です。
——
人気記事
1.占領時代、日本式の教育を受けたマレーシア人に戦時中の話を聞いてみた
2.早大、京大を経てマレーシアにきた社会心理学者に、日本との教育の違いを聞いてみた
東洋経済の連載記事のリンクです。
http://toyokeizai.net/category/malaysia
★マレーシアの教育環境について、良い点悪い点率直にまとめました。電子書籍版です。
★マレーシアに車なしで住むノウハウをまとめてみました。電子書籍版です
★フェイスブックで日本にいながら国際交流する方法を書いた書籍(角川書店から発売)です。私はこうしてマレーシア人をはじめ、フィンランド人、香港人などと友情を育んできました。
★2011年に書いたフェイスブックの入門書。書籍を出版できたのも、マレーシア人のおかげでした。マレーシア人のフェイスブックの使い方についても触れています。