icon-plane2012年7月 | マレーシアでちょこっとだけ子供の教育を考えた。

マレーシアでは、転校は日常茶飯事です。
知り合いは長男の小学校を3回も転校させました。
理由は「子供がハッピーじゃなかったから」と超シンプル。

 
この言葉をはじめて聞いたときには心底ビックリしました。「ああそうか。子供がハッピーじゃなかったら転校させるんだ」と目から鱗だった数十年前の私。いまではなんだかそれが当たり前に感じられるようになってしまいました。いじめを受けて転校した知り合いの子もいます。その子は学校が変わってすっかり気分も直り、楽しそうに通っています。

 
先日も子供の学校に別の学校から転校してきた華人のお母さんとお話しました。彼女はたった1年で前の学校に見切りを付けて転校させてきたといいます。ほかにも同じ学校からの転校生は少なくありません。その学校には問題がある、と彼女は言いました。

 
現在、マレーシアには政府の方針転換の影響もあり、英語での教育を望む親のニーズに応える形で、多数のインターナショナルスクールが乱立しています。しかし急速に拡大したため、先生の確保やシステムの確率がうまくいっていない学校も多いとのこと。

 

なかには、私塾や幼稚園がインター経営に乗り出したところもあり、経営のノウハウがないため、いろいろな問題が起きているそうです。

 
いろいろなところで「経営者ががめつい」「お金でのトラブル」などの話を聞きます。学校を探しているときにも、「デポジットの領収書は取っておくように」などのアドバイスを聞きました。評判がいい、と言われる学校でも先生の当たり外れや人種の偏り、教え方の問題など人によってさまざまな意見があります。子の通う学校にしても、決して問題と無縁ではありません。

 
それでも何か気楽なのは、日本の学校と違い、学年途中での転校が頻繁なことでしょうか。嫌なことがあれば転校、という文化は驚くべきことですが、子供も新しい友達に慣れており、新入りだからいじめられるといった話はあまり聞きません。

 

親は学校のやることに常に目を光らせており、悪ければ変える、と徹底しているようです。

投稿日:2012/07/20  Posted in 未分類