東洋経済オンラインの記事を更新しました。
今回は、日本、マレーシア、米国と3カ国の大学を見て来た学生さんのインタビューです。
若いのにしっかり考えておられて、自分の学生時代が恥ずかしくなるような内容でした。
東洋経済オンライン 「マレーシア経由で米国の大学」という選択
最近の一連のインタビューで感じることは、米国と日本では作られる人材が180度違うのだということです。
米国の大学が専門学校的要素が強く、即戦力を育てているのに比べ、日本の大学はあくまで日本企業にあったジェネラリスト的人材を輩出する機関なのだということです。
超高学歴はよくわかりませんが、日本のそこそこの高学歴者(文系)って、なんでもソツなくスマートにこなすイメージです。
なにより素直で我慢強くコツコツ努力し、上から与えられたルールを守り、疑問を挟みません。
これってまさに日本企業が求める人材そのものですよね。
私自身、伝統的日本企業に5年いましたが、求められる人材は、突出した能力よりも、上司の命令を素直に聞き、着実に効率的にこなす能力です。企業側も大学での教育をさほど期待しておらず、面接でも勉強内容よりも体育会的な課外活動が評価されたりします。
「ハイッ、わかりました。やらせていただきます!」という人です。
仕事はたいてい上から降ってきますので、疑問を出したり改善をしたがる人は煙たがられてしまいます。4年ごとに転勤があり、誰もが営業畑など一通りの基本業務を体験した後で本社で幹部になるというコースが一般的でした。
これは受験勉強に求められる資質と近い気がします。あれは、いかに大量の情報を効率よくインプットするかのゲームに近い気がします。
個人的には、このゲームに真面目に効率よく取り組めるかどうか、が受験勉強だったと思ってます。
だから、企業側は高学歴者を一定のふるいとして利用しているのかもしれません。
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マレーシアの学校の○と× アジア子連れ教育移住の第一歩