結局、マレーシアへの教育移住で果たして一体なにが学べるのでしょうか。
私は、マレーシアで私たち日本人がもっとも学べるものは英語でも中国語でもなく、「異文化への態度」と「混ぜ具合」だと思います。
これは、フィリピンやタイ、アメリカではなかなか学べないのではないでしょうか。
ある意味、日本と真逆の環境にあるマレーシア。人々は混じっていて、食も言葉も混じっています。
言葉でもご飯でも考え方でも、なんでも混ぜてしまうんです。人種もよく混じっていて、マレー系とインド系の混血、インドネシア系とマレー系の混血、中華系とマレー系の混血、とか普通です。
だからマレーシア人は、他民族に大変寛容です。これがたくさんの外国人を呼び込んでいます。だからGDPも伸びています。そして独特の居心地の良さを生み出しているのだと思います。
一方、多民族への寛容さは、日本人にもっとも足りない部分なのかもしれません。これはシンガポールのリー元首相も指摘してました。だからこそ、私たちが見習う理由があると、私は思っています。
そうそう。
以前も書きましたが、英語でも何かを「混ぜる」のがマレーシア式。、混ぜるのはマレー語だったり福建語だったり客家語だったりサンスクリット語だったりといろいろですが、気をつけてみると、本当に皆さん、混ぜてます。完璧な英語は話しません。けれども、それがまた楽しそうです。
小さいころから複数の言語に触れている環境が、こういう人々を作り出しているのでしょう。そうそう、どういうわけか「頑張って」という日本語も良く混ぜられてます。日本語を教えても、上達が早い人が多いです。
自分でマレー語を勉強するようになって気がついたのですが、私が長年付き合ってる中華系の友人も、日常会話にマレー語をかなり混ぜて使ってます。こちらに移住するならマレー語を学んだほうが楽しい。中華系の友人たちはもっと混ぜる中国語のスラングを覚えろと言ってますが……。
面白いことに、マレー人のなかにも風水を信じている人が意外に多かったりします。あるマレー人(ムスリムです)が、「ことしは馬年でしょ。だから、みんなが突然活発に交流するようになったのにね」とさらっと言ったのにはビックリしました。彼女だけでなく、マレー人で風水を研究している人は少なくなく、人の正確も「あー、申年ならしょうがない」とか「辰年じゃ、扱いが難しいわね」「どうしても午年に子どもを産みたい」みたいに生まれ年と併せて語られるケースをなんどか目撃してしまいました。本屋にもたくさん風水の本が置いてあります。
きっと幼いころからいろいろな言語に触れ、文化に触れるので、いろいろとほかの文化に興味がわくのでしょうね。
自分とできるだけ違う環境にある人と付き合ったほうが、人生面白くなると思います。ビックリすることも多いけどね。
日本と真逆の環境に2−3年身を置いて、その「違い」を楽しんでみるのはとても良い経験になると思います。
投稿日:2014/06/13 Posted in 未分類