icon-plane2013年5月 | マレーシアでちょこっとだけ子供の教育を考えた。

 

ここ数回、つらつらくだらないことを書いてますが。

結局のところ、私には教育ってなんだか、どうしたらいいのかサッパリわからないんです。

けれど、これは一つ言えるだろうなーと思っていることがあって。

 

それはですね。

子どもにはできるだけたくさんの世界を見せて、いろんな経験をさせたいな、ってこと。

 

世界にはいろんな人がいる。

喧嘩ばっかりふっかけてくる民族もいれば、ボーッと楽しそうに暮らしてる人達もいる。

日本みたいにすべて完璧!抗菌! みたいな国もあれば、食堂にブンブンハエが飛んでる国もある。

ワーカホリックが一番エラい国もあれば、遊んでる人が社会の潤滑油になってる国もある。

それだけわかってくれたら、将来、日本の学校に戻って辛いことがあっても、

絶望したり自殺したりしなくて済むような気がします。

 

だから、日本人ともインド人とも中国人とも、バングラ人ともイギリス人とも韓国人とも

サウジ人ともイラン人とも、いろんな人種と付き合ってみてほしい、と思います。

親として唯一できることって、それくらいかな。

そう思って私はマレーシアにやってきました。

 

投稿日:2013/05/30  Posted in 思った事

 

さて、

教育を考えるブログにしてみたところでナンですが、私自身、教育ってなんなのか、

ということがサッパリわかっていません。

以前書いた通り、大学生活はほとんど勉強らしい勉強もせず、4年間でやったのは、

オーケストラでの楽器の演奏方法を覚えたことくらい。大教室での授業はサボリが当たり前で、

考えてみたら、まともな論文の1つも書いたことがありません。

 

 

それでも時代のおかげで大企業に就職できてしまいました。

学校で我慢する練習、他人を見ながら空気を読む訓練はたくさん詰んで来たので、

なんとか適応できると見てもらったのでしょう。

 

このことが、いまや私にとっては大きなコンプレックスになっています。

とくにこちらに来て、高校生や大学生が論文やレポートに苦労している話を聞くたびに、

忸怩たる思いがします。

ああ、私は本当の高等教育というものをまったく知らないのだ、という軽い絶望です。

 

大学を職業訓練の場なのか、アカデミックに教養を学ぶ場として考えるのかによっても違うでしょう。

一方で、インターネットに教材が溢れ、その気になれば何でも独学ができてしまう時代、

教育に求められるモノは大きく変わってきていることも事実です。

「なんのために大学へ行くの?」という素朴な疑問に、今の私は応えられそうにありません。

私にできそうなことは、できるだけたくさんの世界を子どもに見せること、それくらいです。

 

*****

英語さえできれば未来はバラ色なのか、というとそうでもありません。

 

英語が公用語の国はもっともっと大変だろうなと私は最近感じています。

手前味噌で恐縮ながら、

私が編集した元アップル管理職/松井博さんの「企業が『帝国化』する」(アスキー新書)では、

アメリカン社畜とでも言うべき、アップル社員の労働環境と、

国を超える力を持つ企業帝国の実態が描かれています。

 

世界中のエリートたちがしのぎを削り競争するそこは、まさに戦場です。

英語が公用語であるがゆえに、シリコンバレーの白人たちは、インドや中国、

中東など世界中からやって来た頭のいいヤツと競争せざるを得ないそうです。

我が子をアップルやグーグルなどの優良企業に入れるには、それなりの覚悟が必要です。

 

この本を書いた松井さんご自身も自分の子どもの進路について、

「どのようなアドバイスをすればいいのか、私自身にもよくわからない」と書いています。

わかっているのは、先進国の人々には厳しい時代が来るであろうということ。

そしてグローバリゼーションにより、世界はごく一部の「仕組みを作る人」と

仕組みの中で働く人」の2極化する、「超格差社会」になっていくことです。

そして、仕組みを作る側にまわるために、何が必要か、ということについても書かれています。

 

興味のあるかたはご一読を。

 

 

企業が「帝国化」する アップル、マクドナルド、エクソン~新しい統治者たちの素顔 (アスキー新書)/アスキー・メディアワークス

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投稿日:2013/05/28  Posted in 教育

 

仲良くしている中華系マレーシア人家族とディナーに行ってきました。

この家族とはもう15年近くの付き合いになります。

3人いるお子さんたちは、KL郊外の私立学校→インターを経て、

全員シンガポールのインターナショナルスクールに留学、IBを取得。

みんな優秀なのですが、真ん中の男の子はトップに近い成績を取り、

香港の大学に奨学金で行けることが決定したそうです。

いまは入学までの期間を自宅でアルバイトしたり、車の免許を取ったりして過ごしてます。

 

ご両親、とっても喜んでました。

彼らによれば、マレーシアからシンガポールのインターに行くと、

その差にはじめはビックリするそうです。

まず、学生たちの勉学へのやる気がハンパないらしい。

のんびりした(私から見るとマレーシアの教育熱もかなり加熱してますが……)

マレーシア人からすると、競争の激しさにはじめは戸惑うほどだそうです。

長女はもともとあまり勉強が好きではなかったようなのですが、

シンガポールに移り突然やる気になったそうで、弁護士を目指して猛勉強中。

成績が急に上がったと言っていました。

 

また、英語のレベルがマレーシアとシンガポールでは違うという話もしていました。

マレーシアの公用語はマレー語だし、

公立学校だとそれぞれの言語(マレー語、中国語、タミル語)で教える授業が基本だしで、

英語のレベルがまちまちになっちゃうんでしょうね。

 

似たような人種構成でもシンガポールでは公用語が英語です。

 

彼らのパパの口癖は

「僕は子どもたちの中国語が弱くてもまったく心配しない。だけど、英語ができなければ、

それはそれは心配するよ。グローバル時代に生きていくのに、今後英語はとても大事になるから。」

同じように考えているマレーシア人は少なくないようです。

 

ちなみに小児科医である彼は、もともと中国語しか出来ず、英国留学当時、英語に大変苦労したそうです。

 

そしてそして、子育ての秘訣も聞きました。

「とにかくハグハグハグ。小さいころにスキンシップをたくさんすると、

大きくなって問題を起こしたときに解決しやすいよ」

 

けど、私は知っている。パパは優しいけど、ママはすっごく厳しい。

子どもたちが小さい頃にはケインと呼ばれる木の棒みたいなので、

子どもたちが悪いことするとお仕置きしてました。

 

ママは私にも

「子どもは叩かないとダメよ」

と言ってます。

 

正反対。。。。楽しいひとときでした。

 

 

投稿日:2013/05/20  Posted in 教育

1年の賃貸契約が終わり、引っ越しました。

 

最初に住んだ家は、マレーシア人のアドバイスに従い、学校から20分くらいの距離にしました。

いま思うと素敵な環境です。

 
学生が多いため歩いている人が多く、まともなタクシーが夜以外ならたいてい拾えます。
大きいスーパーが徒歩圏内に2つ。
レストランも10軒くらい歩いて行けます(ただしほとんどマレー料理です)。学校まではバスでも行けるし、ショッピングセンターのシャトルバスが1日4回やってきます。

 
問題点は~。
子どもが遊べる環境が少なかったことかなぁ。
コンドの遊び場は申し訳程度で、遊んでる子はほとんど見ませんでした。
子どもがいても塾やお稽古に忙しい。
日本人の親としては、ここはマレーシアだとわかっていても、どうしても子どもを外で遊ばせたくなっちゃうんですね。
車でちょこっと行けば遊べるところもいろいろあるんだけど、親は待ってないといけません。

 

そこで、車で20分くらい離れた、敷地の大きいアパートに引っ越してきました。
ここには子どもがたくさん住んでます。大きな公園がある素晴らしい環境。
思惑通り勝手に遊びはじめました。
同じ年の子はなぜかいないんだけど、お兄ちゃんや小さい子たちと鬼ごっこやらスケボーやらで楽しそう。
フッフッフ。お陰で仕事も捗ります。
もう1つ。
前のコンドでは空き巣騒ぎがあり、終盤は大騒ぎでした。
引っ越し直前にお隣に挨拶に行ったら、お隣のマレー人家族も来週引っ越すというのです。
「あなたも空き巣が嫌で引っ越すの? うちはセキュリティーがいいと思ってここにしたけど、鍵壊されたりして怖いから近くの家に移る」とのこと。

 
セキュリティーが厳しかったコンドでの犯罪。
噂ではどうも内部の犯行らしく(CNY直前に引っ越して来た人達がかなり疑われてます)しばらくは気が抜けないようです。
しかし、日本で空き巣があったから引っ越す、という人は少ないような気もします。
フットワーク軽いなぁ。

投稿日:2013/05/18  Posted in 未分類

スクールホリディ中をどうすごすか、毎回、頭が痛いです。

 
春の休みは2週間予定なし。
たいくつー、と言われるのが目に見えてます。
どうしようか?と思っていたら、なんとなんと、上級生たちがたくさん遊んでくれました。
日本人や韓国人の高学年、中学生や高校生のお兄さん、お姉さんたちが鬼ごっこやサッカー、プールなどで一回りもふた周りも年下の低学年生と遊んでくれたのです。
同じ年の子どもが少ないとはいえ、日本ではちょっと考えられない光景です。
でもね、なんでこんなに皆さん面倒見が良くて優しいのでしょうか。

 
マレーシア人の子たちも優しい子がたくさんいますが、日本人や韓国人も小さい子に優しい。
私のまわりだけ? 謎です。

投稿日:2013/05/04  Posted in 未分類