icon-plane2012年6月 | マレーシアでちょこっとだけ子供の教育を考えた。

今日はちょっと気が重いお話です。

 
車社会のマレーシア。
それでも車を持たない、という選択をした人にとって気がかりなのが「歩くことは果たして安全なのか?」ということです。

 
私も毎日、今日はどうしようかな、と悩みます。

 
比較的安全といってもここはやっぱり外国。
ちょっとした距離を歩くことについても賛否両論だったりします。
現地の人に聞くと、まったく問題ないでしょ、という人からできるだけ歩かないという人までさまざま。

 

知り合いの男性は昼間の短い距離でも極力歩かないようにしているそうです。
一方で、近所に住む学生たちは、よく歩いています。

 
もちろん、地域によっても歩く人が多い地域とそうでない地域があります。

 

私の華人の友人が10年くらい前に来日したとき、電車を使い一人で学校に行く小学生や中学生を見て「なんで一人で学校に行くの?」とびっくりしていました。友人曰く、「マレーシアでは歩いて学校に行くなんて危険。あり得ない」というのです。「KLでそんなことしたら、誘拐されてしまう」と。

 

蛇足ですが、10年ほど前までは、私は彼ら友人が来日するたびに東京近郊を案内しがてら、いつもながーい距離を歩かせていました。
後からマレーシア人があまり歩かないことを知って反省しきりです。

 

最近では日本でもひったくりや変質者などの被害が多くなり、少し事情が似て来たかもしれませんが、やはり根本的に考え方が違うみたいです。

 

 

先月も高級住宅地で有名なモントキアラで、インターナショナルスクールに通うオランダ国籍の子供が、朝の登校時に誘拐されるという事件があり、一時はその話で騒然となっていました。身代金を払って無事子供は解放されたものの、治安のよいとされる場所で、登校時間に学校のすぐそばで、大勢の人の目の前で誘拐されたというのはショッキングでした。被害者の男の子は徒歩で学校に行っていました。

 

その後も、この近くのショッピングモールの地下駐車場でも車を待っている間に起きた誘拐未遂事件があったりしましたから、車だから安心ということは言えないのですが……。

 

とにかく、歩くときには人通りの多い道を選ぶ、夜は歩かない、なるべくタクシーやバスを使う、など気をつけるしかないのかもですね……。

 

また、子連れで歩くときには、子供と手をつなぎ、子供が先にパパパパっと駆け出していかないようにしたほうがいいよ、とローカルの人から何度もアドバイスを受けました。

 

これとは別に、道路の問題もあります。

 

まず、信号がない場所が多いです。なので、信号のない場所を人々は車の流れを見ながら渡ります。車通りが頻繁で、タイミングを見て道路を渡るのが難しい場所も存在します。

 

反対に比較的歩行者が多い場所では、道路に歩道橋があったり横断歩道があったり、車がスピードをおとすための凹凸があったりします。近所にこういった場所が多いほうが比較的安心です。
脇の排水に蓋がないところが多いです。先日のStar紙では、蓋のないドブに落ちて怪我をする自転車乗りの問題を取り上げていました。道路の穴にはかなり深いものもありますから、私もボーっとしていて穴に落ちないように気をつけます。

投稿日:2012/06/24  Posted in 未分類

マレーシアの小学校生活がはじまりました。

 
我が家は、見た中で最もゆるそうな学校に決め、さらに1年学年を落として1年生にいれることにしました。
それでも日本よりすべての教科が1年くらい進んでいる印象です。

 
たくさん学校を見ましたが、日本の小学校からの編入は難しいというところも多かったです。こちらでは読み書きは幼稚園で習ってきているというのが前提ですし、算数も遅れています。

 
以前、KLのプレスクールに少し通ったのですが、5歳児がやっている内容が、1桁の足し算、引き算など、ちょうど日本の1年生と同じ内容でした。日本ではこれを1年かけてじっくり繰り返し身につけさせます。
こちらは1年生でお金の数え方やグラフの作り方、図形、かけ算までやってしまいます。2年生では割り算、分数の計算、3桁の計算などをやるようです。

 
英語は筆記、リーディング、フォニックス&スペル、文法と細かくわかれています。そのほか、この学校ではマレー語、中国語(北京語)を教えています。

科学では、水や空気の汚染がなぜ起きて、どのように広まって行くのか、や固体や気体、液体の違いなどをやっています。学校によっては歴史や地理も教えます。

 
1年生から試験があり、その結果をもとに親と先生とのミーティングが行われます。

 

悪いことした子はどんどん立たせたり、座らせたりします。定規でビシビシ机を叩きながら厳しく授業する先生もいます。ただし、トイレに行ったり、水を飲んだりは自由にできるようです。

 

先生は基本的にいいところを見ていて、出来ないところがあってもあまりうるさく直さないようです(あまりにできないと進級できません)。健康診断や保健室などはありませんし、校医もいません。給食も街中の食堂に毛が生えたような感じです。新設のインターが乱立しているので、設備やサービスが追いついていないところもあるようです。

 

マレー語の先生は、ローカルと外国人が混じっているため、一緒に教えるのが大変だ、と言っていました。ローカルが幼稚園で習ってきたことを、外国人の子はぜんぜん理解できないのですから当然かもしれません。また、マレー人の多くは家庭でもマレー語ですから、同じクラスでも相当レベルの差があるようです。

 

それでも、とても楽しそうに通っています。授業のテンポが早く、毎日違うことを覚えるのがわくわくして面白いのだそうです。

投稿日:2012/06/20  Posted in 未分類