icon-plane2015年7月 | マレーシアでちょこっとだけ子供の教育を考えた。

ローカルの友達とご飯に行き、昔の話になりました。
昔話をしていると、避けて通れないのが戦争の話です。

彼女はいいました。

「ひいおばあちゃんは日本兵に殺さそうになってたところを、アイルランド兵に救われて、それでそのアイルランド人と結婚することになったんだよ〜」

ドキッとしました。
仲良くしてた彼女の家族にそんな歴史があったとは…。

けど、マレーシア人と話していると、戦中の日本軍の話はたまーに出てきます。

マレーシア人の日本に対する好感度は高いのですが、まあそんなに一枚岩でも単純でもないな? というのが個人的な実感です。
それぞれのファミリーヒストリーというものがありますし、過去の歴史を許していても、忘れているわけではない。

マレーシアのメディアにも、ときどき日本軍が登場します。

例えば「Kokko & May」という子ども向け漫画では、日本軍が主人公が恐る怖いものとして、語られます。
Lee Su Kimの「Kebaya Tales」というマラッカの昔話を書いた短編集にも、日本軍占領時代の短編が後半に出てきて、それはあまり愉快な話ではないのです。

国を日本が統治した時代があったということは、やっぱり頭の隅に入れておいたほうがいいと思っています。

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投稿日:2015/07/31  Posted in マレーシア人から学んでいること

昨日、常識ってところと場所によってこんなに違うよって記事を書きました。

最初に印象に残った数字やものは、その後のその人の判断に影響を及ぼす。
これ、アンカリング効果というみたいです。

値段交渉で、最初に高い値段をふっかけてから、値段を下げていくと、なんだか安い買い物をしたと感じてしまいますよね。そういう心理効果のことをいうそうです。

常識もおそらくそうで、最初に覚えたことが基準点になっちゃうところがあります。

マレーシアの学校にはじめ来たとき「教室を歩き回ってる生徒がいる!」ってことに驚きました。ところがブラジルで育った日本人の友達が口を揃えて、「そんなの当たり前だよ」っていうので、これまたびっくりしたこともあります。ところ変われば常識も変わるもんですね。

親も子も学校を辞めたり変わったりすることを、軽く考えてることにも驚きました。

昨日の記事についても、読者の方から、
「でも、どう考えても日本の常識のほうが正しいと思うのです」という反応をいただきました。
うーんと、どちらが正しいか、を議論することに意味はないと思うんですよ…。

それぞれ、場所とかその時代によって違うってことです。
日本だと、白黒付けたい人が多いですよね。 「これはいかん」「こうすべき」って人が出てきます。
こちらではただ違うということを認めるだけで、善悪が議論されることはあまり見ません。

だから、子どもに「日本での一般的な常識をきちんとわきまえた子」に育って欲しいのなら、日本でずっと育てたほうが良いかもしれません。海外に来ると、すごくイライラしますよ…。
反対に、答えはひとつじゃなくて、いろいろあるよ、って教えたいなら、海外に一時的にも来てみることに意味があります。

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投稿日:2015/07/30  Posted in マレーシアで学べること

最近、ちょっと面白いことがありました。

マレーシアでスポーツジムに通っています。
日本人の仲間が、グループクラスに遅刻するメンバーを見て「ありえない」と驚いているのです。

曰く。
「日本ではレッスン時間になったら扉を閉めるのが当然。遅刻して途中で入って来るなんておかしい」
「遅刻した人がレッスン中にスタジオで良い場所に来たりする。ありえない」

これを聞いて、日本のジムの経験のない私は、反対にびっくりしました。

マレーシアではスタジオへの途中入退場はOK。途中で来ても、帰っても、怒る人はいません。
ときにインストラクターも遅刻してくるから、扉閉めたらクラスがはじまりません。
さらに言えば、途中から来て、ぐいぐい良い場所に割り込んでくるのも日常茶飯事。

日本のジムってなんでそんなに厳しくて、意地悪なの?って感じてしまいました。
きっとマレーシア人が日本に行ったら、同じように感じるんじゃないかな?

同様のことは車の運転でも感じます。
日本で車を運転したことがほとんどない私にとって、マレーシアの運転マナーが「普通」になってます。
日本にいったら、私なんかはきっと相当怒られるんだろうな〜と思います。

人間って、最初に経験したことがその人の「常識」になってしまうんですね。
どっちが正しい、と議論することに意味はないのです。
そう柔軟に考えると、海外でイライラしないかもしれません。

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投稿日:2015/07/29  Posted in マレーシア人から学んでいること

マレーシアにいると、日本のいじめの深刻さが、理解できなくなります。

もちろん、マレーシアにもいじめはあります。「学校でいじめられた」という話はけっこうあります。
人間がいる限り、いじめはなくならないのかも。

けれども、 いじめが深刻になるケースは少ないと思います。
なぜでしょうか?

答えば、みんな深刻になる前に辞めてしまうから。
我慢してまで学校に行くことは少ないから。

子供も先生も、マレーシアの学校では途中でよくやめます。
考え方を変えたら、彼らは途中でやめることができる、とも言えると思います。

インターナショナルスクールではとくに、途中で入ったり出たりは当然。
学校に不満を持つ親たちは、転校するならどの学校がいいかを話し合ってます。
どんな有名校でもたいてい待っていれば途中で入れます。

さらに学校は「絶対に行かなければいけない場所」ですらない。
家族の用事で学校を休む人も多いです。
学校に行かず、ホームスクールと呼ばれるシステムで勉強する子どもたちもいます。
それで落伍者のレッテルを貼られるわけでもない。

外国に出ると、親も子も価値観の転換が起きる。
これが、面白いです。
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投稿日:2015/07/28  Posted in マレーシアで学べること

先週、記事を2本アップしました。

人口3000万人の小さな国に吉野家が再上陸したワケ(ITmediaビジネスオンライン)

マレーシア教育移住の「魅力」と「限界」(東洋経済Online)

吉野家は一旦撤退したはずのマレーシアに戻ってきますし、藤村さんはマレーシアからオランダへ、生活の拠点を変えるという選択をされます。

この「変える」「辞める」という選択について、最近考えます。

日本からマレーシアに来た、当初は「マレーシア人って嫌なことがあるとすぐに辞めちゃうから〜」という意見に同調してました。しかし最近、そう思わなくなりました。

日本人はなかなか辞めません。
どんなに辛くても辞めないで、体壊したりします。あれ違うな?と思っても続けてみろと言わることも多々。いじめがあっても学校に我慢していったりします。学校でも会社でも「長く勤めること」が奨励されます。転校生や新入りは意地悪されたりします。
変えないこと、続けることが美徳なのですね。

私もそうでした。新卒で保険会社に入ってすぐ「私金融業には向いていない」と思いましたが、周囲の「最低5年は頑張ってごらん?」という言葉によって5年続けることにしました。

けれど、今思えばもっと早く辞めれば良かったです。
もし、周囲のいうまま一生働き続けていたら、今でも恨み言を言いながら周りに意地悪とかしてたと思います。
編集の世界にはいり20年以上になりますが、実はたいして成長してません。ゾッとします。

外から見ていると、日本では「一度はじめたことを続けること」にこだわって、疲弊していることが多いです。
法律も、長く続ける人に有利にできてたりします。出戻りに対して嫌味を言う人もいます。

もちろん、長く続けることで見えてくる世界もあります。
でも、時代も世界もめまぐるしく変わっていく中、「変わらない選択」がうまくいかないこともあるんです。
「はじめたことを途中で辞めることも、たまには必要なのだ」って思います。
そして辞めてみて戻ってきた人がいたら、その決断への勇気に、敬意を持ちたいと思います。
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投稿日:2015/07/27  Posted in マレーシアで学べること

人種差別が比較的少ないと言われているマレーシアですが、男女の差別も少ないと思います。
もちろんムスリム女性はトゥドゥン被っていますし、区別は厳然と存在します。
ただし、ポルノや風俗店が厳しく規制されているのもその一因かもしれませんが、女性が道具扱いされてるのを見る機会が少ないです。

イスラム国なのに意外な気もしますが、企業の女性マネージャー、多いです。彼女たちはきちんと権力持ってます。
トゥドゥン被ったマレー人でも、何人もの部下を従えていたりします。

そして、マレーシア人女性管理職たちと話すと、日本企業との経験で不満を持っている人もいます。
日本のおじさんたちが、女性の管理者に対して、対等に接してくれないというのです。

「ああ、女の子はいいからボスを出して」と言われて憤慨してた人もいました。
「商品のことを何にも知らないのに威張ってばかり」と、会議の様子を話してくれた人もいました。
「恐ろしく頑固で聞く耳がない」と評判悪いです…。
ある事務所経営の女性は「二度と日本企業とは仕事しない」と言いきってました。

もしかしたら、相手の女性が権力を持っていることに思い当たらないというだけのことかもしれないですね…。

実は女子アナとか女子高生とか、女子社員とか、あれはみんな差別用語だったのかも、と思います。

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投稿日:2015/07/15  Posted in マレーシア人から学んでいること

マレーシアではじめてお葬式(お通夜)に出てきました。
結婚式は何度か経験しましたが、お葬式ははじめてです。備忘録として書いておきます。
行ったのは、中華系で仏教式です。

▪️服装
前日にちょうど中華系の方とディナーがあり、喪服について聞いたところ、

・カジュアルでかまわない。
・色は白か黒かグレー、青などでもOK。模様やロゴもOK
・Tシャツに短パンでも構わない

とのことでした。半信半疑で行ったところ、本当にみなさんラフな服装で、Tシャツ短パンの人もいました。
日本のような全身真っ黒はほとんどいません。
靴に至っては、色もバラバラ、ビーチサンダルの方もいました。

以前マレーシアでクラシックコンサートにいったときは、ドレスコードに厳格だったので、意外な感じでした。

▪️お香典
50〜400RMくらいを持っていきます。友人には50か100RMでかまわないと言われました。
受けつけで名前と金額を書き、代わりに小さな飴のパックをいただきました。

▪️式
お通夜とお葬式があるそうで、私が出たのはお通夜です。大きな葬儀会場がいくつかのブースに分かれていました。仏式でしたが、最初に簡単な食事をいただき、その後、お焼香をし、故人に祈りを捧げます。

その後、またご飯やお菓子を食べながら、お話しします。
日本でのお清めを思い出し、しばらくしたら失礼しようと思ったら、「もっといてちょうだい」と引き留められ、結局1時間半くらいいてしまいました。時間を多めに見ていったほうが良さそうです。
喪主の家族や友達も紹介していただき、初対面なのにたくさんお話ししました。

式にも重苦しいムードはなく、遺族も自由に動き回っていました。
泣いている人は見られず、みんな笑顔。お坊さんまで笑顔を見せていて、意外でした。

▪️方式
中華系には3種類あると話していました。仏教、キリスト教、そして神式です。同じ会場ですべての方式が行われていたので、見に行きましたが、神式は打楽器を鳴らしたり、家や車の模型を燃やしたりと賑やかでした。

なお、土葬が中心ですが火葬も選べるといっていました。
今回、故人は火葬は骨を叩くときに痛そうだと嫌がり、土葬を希望した、と言っていました。

ところで、最初に葬儀のことを「Awaken」と言われたのですが、なんのことだかわかりませんでした。
辞書で調べましたがわかりません。でもこちらでは式のことをそう呼ぶみたいです。

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投稿日:2015/07/14  Posted in マレーシア生活一般

子どもの学校でインターナショナルデーというのがありました。

子どもの学校、ほとんどの生徒の国籍がマレーシア人。
でもクラスごとにテーマの国を決めて、その国の衣装を来て、文化を調べ、食事を振舞います。
うちのクラスのテーマは「インド」。
これが「ルーマニア」だったり「ロシア」だったりします。

親も、パフォーマンスや発表を見に来ます。
マレーシアのママたちは、見るだけじゃなくて、おおいに食べて、体験して楽しんでいきます。
インドブースでは「ヘナアート」のパフォーマンスをやったのですが、子どもたちに混じって並ぶお母さんたち。
一人が言いました。

「母親だって楽しまないと!」

以前の学校のインターナショナルデーでも、
「えへん、私、全ブースの食べ物食べてきた!」っていうお母さんがいて、なんだか嬉しくなりました。

日本だと、学校行事はあくまで子どもたちのものです。
お母さんが楽しむってことはあんまりない。
どこかに、「母親は苦労してなんぼ」という意識があって、なんだか楽しんじゃいけない雰囲気すらある。
それが、マレーシアでは親も子供に混じって楽しんでるんですよね。

こちらのお母さんたち、子どもが何ヶ月だろうが、普通に海外旅行に行きます。
働いてなくても保育所に預けている友達もいます。
子どもを夫やお手伝いさんに任せて、夜踊りにいったり、飲みに行ったりする友達もいます。
家で絶対ご飯作らない、って人も普通です。

一方で、「土日は家族で過ごすもの」「夜は出かけない」という人もいます。
子供を預けないで、家で育てる、という家庭も多いです。

日本だと、どっちかがどっちかを責めて論争になったりするのかな…。
白黒はっきりさせず、それぞれが自分の考えでやっているのがマレーシア流です。
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投稿日:2015/07/11  Posted in マレーシア人から学んでいること

マレーシアに母子で滞在しているのは、何も日本人だけではありません。
ここには、実にさまざまな国籍の人たちがいます。
私が知っているだけでも、韓国人、シンガポール人、中国人、カザフスタン人、ベトナム人、イラン人、スーダン人。

目的はさまざまですが、彼らの共通点は各国を比較決定した結果、マレーシアに決めた、ということです。

カザフスタンの友達は、英国、モロッコ、南アフリカ、米国と息子の大学の下見に行き、最終的にマレーシアに落ち着きました。
彼女にとってはイスラム圏であることも大きかったようです。

子どもが英語でイギリス風の教育を受けられるという理由のほか、中国語を学ばせたいという親も多い様子。
そしてみんなが口を揃えて言う言葉が「ここは(今のところ)外国人にとって比較的居心地がいい国だ」ということ。
そのためか、シンガポールや韓国など、先進国からきている人も少なくないです。
韓国人の中学生のお母さんは「韓国は競争が厳しすぎて、人間的に歪んでしまう」と心配してきたと話してくれました。

▪️日本にも来ている「教育移住の波」

もちろん、この動きはマレーシアに限ったことではないようです。

2007年に米国人の投資家、ジム・ロジャーズも子どもの教育のためにシンガポールに移住し話題になりました。
彼は子どもには母国語に加えて、外国語を1〜2つ取得するべきだと言っています。

私の韓国人の友達は、息子を南アフリカの高校で教育させています。
韓国人は昔から教育移住に熱心で、マレーシアに母子留学という形できたのは当初、韓国人でした。

日本にいったときには、逆に日本の高校に留学しているというタイ人の親子と出会いました。
いろいろな国を比較検討した結果、日本に留学することを決めたそうです。
彼の場合、タイのインターナショナルスクールで英語はすでに勉強していました。そしてもう1つ何か言語を、と考えた末、日本語に落ち着いたそう。今年から東京の大学に進学するそうえす。

世界中の教育熱心な親たちが、あちこちの国を比較検討して住まいを移している。
マレーシアのエプソムカレッジなどは、明らかにそれを見越して空港近くに校舎を作っています。一方の日本の大学でも、こうした留学生たちの獲得に必死です。

うーん。良いのか悪いのかわかんないけど、すごい時代だと思います。

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投稿日:2015/07/10  Posted in 教育

先日、マレーシア人の友達とランチをしました。そこで、カンボジアの話になりました。

彼女はこんなことを言うのです。

「カンボジア人と話していると、まだ貧しい国だけど、ライフスタイルや考え方が、マレーシア人よりずっとシンプル。毎日食べるご飯があって、家族仲良く暮らせればそれでハッピーみたいな考えがいい。マレーシア人はもっと複雑になっちゃってて、考えてばかりになっちゃってる」

……。
日本からマレーシアに来た私が、マレーシア人に対して以前感じていたことと一致しています。

彼女はその後も周りの国を一通り論評した後で、
「正直なところ、シンガポールや香港、東京にいくとストレスフルで息が詰まりそう」
と教えてくれました。
そこから、国の経済が発展し、効率的になればなるほど、相対的な人々の幸福度は下がるのかも、という話になりました。

マレーシアでは少ないながら、うつ病などの精神病も増えているとのこと。
私の知り合いのマレーシア人にも一人鬱になった人がいます。

マレーシアとシンガポール、元は同じ国でした。
勝手な話ですが、シンガポールみたいになってほしくないなと思ってしまします。

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投稿日:2015/07/09  Posted in マレーシア人から学んでいること