icon-plane2014年8月 | マレーシアでちょこっとだけ子供の教育を考えた。

ちょっと遅くなりましたが、東洋経済オンラインの記事が更新されてます。

毒舌?新常識?「日本脱出」のススメ
元アップル・松井博さんの「体験的子育て論」

元アップルでiPodの開発にも関わった松井博さんがマレーシア教育の可能性について語ってくれました。

また、彼自身、お子さんを米国で育てており、十数年の経験からアドバイスを頂きました。

以下引用です。

——
――日本人が海外に住むときの心得はありますか。

親自身が世界を広げることです。米国にいても、日本語だけで日本人社会としか付き合っていない人がたくさんいます。すると決まった人ばかりの狭い社会なので、息が苦しくなる。日本人同士って、どうしてもお互い比較しますしね。ですから、移住したら、まず、できるだけ最初は日本人社会から離れ、一人で行動することを強く勧めます。
——

実は私がマレーシアに来るときに、松井さんから頂いたアドバイスがまさにこれでした。「移住したら最初はとくに日本人から離れて暮らすように」――です。
適度な距離を置いて付き合う、ということです。

当初は日本人が一人しかいないコンドに住み、日本人が一人もいない学校に子どもを入れてみました。当然、出来る友達はローカルの人ばかりなので、ビックリするようなことがおきても、「まあ、こちらではこんなもんなんだろう」と思ってきました。おかげで毎日楽しく生活していました。

しかし、これを続けるのが、意外に難しいんです。

学校も趣味もひとりぼっちの所を選んだつもりが、いつのまにか、日本人だらけになってしまった、という経験は多くの人が体験していると思いますが、私も同じ経験をしてきました。

日本人の知り合いが増えるにつれ、「日本ではこんなことないのに」という愚痴を聞くことが増えてきます。その中にいると、今度は、「あれれ、そうだな」と感じるようになってしまいます。

以心伝心が通じる日本人同士、つきあっていて楽ですし、いざというときに大変頼りになります。

しかし、外国暮らしをしている上で同国人とばかり付き合うと、どうしても、外国の欠点が目につき、いちいち「日本では〜」と比較しては批判するようになっていきます。そのうち、いつのまにか自分も批判して愚痴を言う側に回ってしまいます。ここで決断して帰国すれば良いのですが、不満を溜めながらその地に住むのは辛いものです。

私がひとつ、これから来る人にアドバイスするとしたら、松井さんと同じことを言うと思います。生活の一部分でよいので、日本社会から離れて一人になること、です。

ローカルの人が付き合いの主流だと、日本人にしか通じない愚痴を言う機会が減り、現地流を受け入れざるを得なくなってきます。すると、マレーシアの素朴で、寛容な、素敵な一面が見えてくると思います。

先日ブラジルから日本に来た経験を持つ方とお話していたら、日本に来たときに、いちいち「ブラジルでは〜なのに」と比べてしまい、日本の生活に馴染めなかったと言っていました。比べてしまうのは、案外、人類共通なのかも知れません。

郷に入れば郷に従え、と日本の先人は教えてきました。英語にもあります。When in Romeですね。

せっかく来たなら、楽しく過ごすために、どこかで「ひとりぼっち」になってみることをお勧めします。

投稿日:2014/08/26  Posted in 未分類