icon-plane2015年9月 | マレーシアでちょこっとだけ子供の教育を考えた。

かつて名門大学に入るような人々とは無縁でした。

ハーバードやオックスフォードなどに行く人は、みな実家が超お金持ちで、小さいころから英才教育受けたんだろうな〜って勝手にイメージしてました。

ところがマレーシアにくると、いるんですよ。
小学校しか出てない人がいる一方で、世界ランキングに入るような大学を出た人も普通にいる。

ハーバード卒の友人が一人、ケンブリッジ卒が2人、オックスフォード卒が1人、知り合いにいます。
言われなければ気がつかないほど、ごくごく普通の人たちです。

ケンブリッジ大学院でPh.Dを取った友人に話を聞いてみました。

彼女は中華系。けれども実家があまり裕福ではなかったそうです。
小学校は、マレーシアの公立中華学校。中国語で授業を受けました。
中学校も公立中学ですが、学習言語はマレー語でした。早期教育とは無縁の環境だったそうです。

高校ではじめて英語の授業を受けて、共通テストで優秀な成績を上げました。
優秀だった彼女を先生が応援し続け、英国の名門校であるインペリアル・カレッジ・ロンドンに合格。

ところが、お父さんが進学に反対。学費が高すぎるというのです。
そこでやむなく別の大学に進学します。

卒業後、彼女はマレーシアの多国籍企業に就職します。けれど、どうしても最高の大学で学びたい、という夢が捨てきれず、6年働いたところで休職。自費で大学院に行くことを決意します。

願書を出してみたところ、ケンブリッジ大学に合格。専攻は化学です。
幸い奨学金も取れ、自己負担がほとんどない状態で大学院生活がはじまりました。
予定通り、1年でPh.Dを取り、マレーシアに帰ってきました。
もとの企業に戻り仕事を続けていますが、「素晴らしい1年だった。チャンスがあったらまたどこかで勉強したい」と話しています。

彼女も、環境は決して恵まれていません。中学までは公立学校だし、英語を学び始めたのも10代の後半から。家では広東語を話していますし、教育熱心な家庭でもありません。
けれど、本人がとても優秀だったことと、学びたい意欲が強かったことが大きかったのでしょう。

日本の大学生でも大学院だけ留学する、という選択を取っている人は多いです。
大学院の1年だけ留学するなら、学費も滞在費も抑えることができます。
さらに各種用意されている奨学金を利用すれば、負担額はさらに少なくなるそうです。

一流大学の学位には途方もないお金が必要、という先入観を覆してくれた話でした。

投稿日:2015/09/30  Posted in 教育

この2週間、ひどい状況だったヘイズですが、最悪な時期は終わったとの報道が昨日ありました。
Worst of the haze may be over
サラワク、マラッカ、テレンガヌの一部、サバ、パハンでは引き続き注意がいるようです。

しかし、今週はヘイズにデモにと、マレーシアはいろいろありました。
私の周りではヘイズによって影響を受けた人が少なくありません。

アウトドアで行われるイベントが結構中止になったり、飛行機がキャンセルになったり、体調を壊したりする人が出てきています。
学校も政府から命令が出て休校になりました(日本人学校はやっていました)。

ヘイズの時期が変化している?

ヘイズというと6月! というイメージがありますが、実際には時期は結構バラバラです。

http://www.met.gov.my/index.php?option=com_content&task=view&id=70&Itemid=160

ここによると、ヘイズは1〜2月、6〜8月に起きると書いてあります。

ここ数年、2012年〜2014年は6月でした。
しかし、 2014年は3月にもありましたし、1997年や2006年は9-10月でした。

なかには9月のヘイズは想定外だったという人もいます。

6月開催だったマラソン大会で、一昨年のヘイズのために延期になり、開催時期が9月に変更になったものがあります。
近年は6-7月がヘイズの時期でした。なので、「まさか9月にヘイズが来るとは…」なんでしょう。

雨季以外はいつでも来るものと覚悟しておいたほうがいいのかも知れませんね。

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投稿日:2015/09/18  Posted in マレーシア生活一般

先日、「人種が混じると同調圧力が減るというお話」を書いたところ、
「え、マレーシアにも同調圧力ってあるんだ」という反応をいただきました。

そうなんですよ。多文化、多民族のお手本のようなマレーシアにあるんです、同調圧力。
もちろん、いじめだってあります。

とくに同じ人種、性別、年齢で集まっているグループではそれが起きやすいです。
何度かそういう例を見てきました。

同じような人が集まると、どういうわけか、内部規律がより厳しくなっていくんです。

同じ服を着て、同じ行動を強制するようになっていきます。
「お揃いの服着て集合しましょう」みたいな話になる。
で、同じ行動をしない一人を皆でいじめたりするんですよね。
時間とお金の無駄が増えるため、内部でストレス抱えた人が暴れたりもします。

「うちはこんなにお金使えない」と、毎度の高級レストランでのパーティー開催を渋ってた友達、「ケチ」と非難されてグループを抜けました。
中華系の女性だけのグループで、毎回ドレスも新調しないといけないムードでしたから、抜けたのは賢明な選択ですよね。
楽しくないところに行くことはないです。

ティーンエイジャーだけでなく、いい大人にもあるんですよ。
確かに日本は恐ろしく同調圧力が強い国ですが、どこでもあるんだなというのが私の実感です。

ただ、救いはそのグループから外に目を転じると、そうでない人たちもたくさん居るってことです。
中華系のある友人は「行き過ぎたグループ行動の人たちにはうんざり」と批判的です。

ママ友なんかもそうですが、所詮グループなんて、表面上の付き合いでしかなかったりします。
行動を強制されたら、当然、時間とお金の無駄が増えます。
「あ、これはいかん」と思ったら、とっとと一人になることをお勧めします。

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投稿日:2015/09/17  Posted in マレーシア人から学んでいること

ヘイズで今日は学校が休校です。

夜中にいきなりニュースが流れ、びっくりした方も多いのではないでしょうか。

子供が通う学校ではAPI(空気の汚染指数)が200以上になったら休校、というメールが学校から届いていました。

一昨年も、6月ごろ、ヘイズで地域の学校がほぼ休校になりました。

やっぱり前日の夜中のAPI(空気の汚染指数)を元に、夜中に突然、政府が指示を出したものです。

APIが100を超えたら、こういう事態になりえます。一番ニュースが早いのは、おそらく新聞系なので、「Star Online」などをこまめにチェックすると良いです。

http://apims.doe.gov.my/apims/hourly1.php

こういうとき、頼りになるのがFacebookやWhatsupなどのSNSです。
学校関係者グループに登録しておくと、いざというとき情報がすぐに入ってきます。

昨日は近所のショッピングモールで火災があったのですが、これもWhatsup経由で入ってきました。
近所ではさらにローリーが転覆して火事になるという事故も起きて道路は大変な混雑だったそうです。

細かい地元のニュースは、新聞には出ないこともあります。
SNSは非常時に役立ちます。

ローカルの友達に言われるのは、「とにかく水を飲め」「N95マスク着用」「自宅待機」
です。

いやな季節ですけど、雨季までもう少しです。
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投稿日:2015/09/15  Posted in マレーシア生活一般

「一を見て十を知る」という言葉があります。
日本の外に出ると、これ、あんまり当てはまらないなーと思います。

いま滞在4年目になりましたが、いまだ知らないことばかりです。
KLで当たり前だと思っていたことが、違う州に行くと全然違ったりします。
イスラム教ってこうだろうと思っていると、ぜんぜん違う顔があったりします。

来たばかりのころは、日本人特有のせまーい常識で、ものごとを短絡的に判断してました。
いまでもそういうところはあるなぁ〜と思います。

学校1つ見ただけで、マレーシアの学校を全部知った気になるとか、数日旅行しただけでその土地をわかった気になっちゃうとか、インド人2、3人と付き合っただけで全員を判断しちゃうとか…。

今思うと、自分にとってわからないものをわからないままにしておくのがなんか怖くて、決めつけちゃってたんだろうな〜。

いま4年目だけど、たぶん10年後、20年後はもっといろいろなものを見て、違う感覚を得ているはず。

せめて、今見てるのは、世界の全てじゃないんだ、と思うようにしています。 

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投稿日:2015/09/10  Posted in マレーシアで学べること

突然ですが私、同年代女性や、男子大学生など、「一定の人」が集まったグループが苦手です。

電車の中でサラリーマンのグループがワイワイ乗ってくると、居心地悪くなります。
なんかきつい空気を感じるんですねー。
「ママ友」がしんどいのも、似たような境遇の女性ばかりで集まるからじゃないかな〜っていつも思います。

以前所属していたオーケストラでは、ゆるいグループができていました。
けれども、年齢が20代〜60代まで幅広く、男性も女性もいました。こういうところは居心地がいいです。

多民族の国、マレーシアでも同様です。

例えば、通っているスポーツクラブ。実にさまざまなグループができています。
中国人女性だけで固まってるとこあれば、いろんな人が混じってるグループもあります。

似たような人で集まるグループ内にはなぜか同調圧力があって、服装や持ち物が違うと嫌味言われたりするんですよ。
しまいには、グループ内でグループの一人をいじめたりするんです。
同じ人種、同性同士、似たような年齢、似たような階層ーーそういうグループは、排他的で息苦しくなります。

何が言いたいか?というと、私は混じってるグループが好きです。
さらにアメーバのように変化し続け、出入り自由で新しい人を拒否しないとこがいいですね。

性別や年齢の違う人たちが混じってくると、当然のことながら、同調圧力は緩くなります。
男に女になれとは言えませんから、違いを認めながらやってくしかない。

すると、お互いに自由になれるんです。
「許せない」って気持ちが減るのかもしれないですね。
日本でも、多少人種が混じって、お互いが平等な感じになると、楽な空気になると思いますね。

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投稿日:2015/09/09  Posted in マレーシア人から学んでいること

マレーシアではヘイズがやってきて、息苦しい日々が続いております。

ヘイズとはなんぞや? という方は、以下をご覧ください。

http://www.malaysia-magazine.com/immigrate/lifeinfo/%E3%83%9E%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%82%A2%E3%81%AE%E3%83%98%E3%82%A4%E3%82%BA%E3%81%A8%E3%81%AF.html

大気汚染の一種です。
昨日の午後も、200メートルくらい先の視界がすでにヘイズでぼんやりしていました。

今年は6〜7月が無事にすぎ、ヘイズはないのかと安心していたら9月にやってくるとは迂闊でした。
毎日、外の空気が淀んでいるのを見るのは、あんまり楽しくないものです。
北京に住んでいたことのある友達が「北京と同じだ〜」と言っていました。

さて、対抗策としては、

・マスクをつける(the Starの2013年の記事だとN95マスク推奨だそう)
・空気清浄機をつける
・脱出する(友達は結構これやってます。高地だと比較的影響が少ないようです)

ってところでしょうか。

マレーシア人の中には、ジョークを言って笑ってる人もいます。

「マレーシア人はヘイズだと文句いう。晴れでも文句いう。でも雨だともっと文句を言う」
「ヘイズだと文句いう。ヘイズが収まったら今度は学校がはじまったと文句いう」

ははは。確かに。

ヘイズの指数、私はここを参考にしています。

http://apims.doe.gov.my/apims/hourly2.php

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投稿日:2015/09/07  Posted in マレーシア生活一般

週末、クアラルンプールで大規模なデモがありました。

私のマレーシア人の友人たちも、中華系を中心にかなりの人が参加していたようです。
29〜30日にかけては、フェイスブックを開くとみんながアップする写真やビデオが真っ黄色(Bershi支持のテーマカラーが黄色)でした。

日本大使館からは、デモが開催されている中心地近くには寄らないこと、黄色、赤色など、デモ参加者と間違われやすい服装はしないこと、デモの撮影はしないこと(警察に質問されたり、任意同行を求められたりする可能性が高い)など細かい注意がありました。

もしかしたら、まだしばらくは黄色、赤色のシャツの着用は避けたほうが良いかもしれません。

私、ジムのスタジオ内で黄色を着ていただけで、「あら、ラリー(デモ)に参加するの?」って聞かれてしまいました。別の友人からは、「一緒にKLに行こう!」とも声をかけられました。
そもそも、外国人の政治参加は認められてないのですが。

しばらくは新聞などをこまめにチェックしたほうが良さそうです。

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