2013年8月 | マレーシアでちょこっとだけ子供の教育を考えた。
日経トレンディネットに、
「マレーシアに移住する教育熱心な親たち！」後編 ──ハードな勉強と多彩な異文化体験で子供を教育したい
をアップしました。取材に応じてくださった皆様、ありがとうございました！
ちょっとわかりにくいかと思いますので補足します。
■英国やオーストラリアの教育課程と、日本／米国の教育課程の大きな違い
日本や米国の教育課程と、当地マレーシアで中心となっている英国、オーストラリアなどの教育課程は大きく異なります。
英国式では、まず高校生でOレベル（IGCSEと最近呼ばれる）という試験を受け、一定の点数を取るとAレベルという課程に進み（この課程にはいろいろあるのですが省略します）、この結果で進学できる学校が決まります。
注意したいのは、英国式では、日本やアメリカのように、中学や高校に通っているだけでは学校を卒業したことにならないこと。
「試験で一定で成績を上げないと卒業できない」のです。
英国式では、外国人といえども英国人と同じテストを受け、同じ基準で評価されます。そしてその試験結果が、大学の入学資格（Aレベルなど）に繋がって行きます。
卒業資格＝受験資格 になるため、基本的にある程度の年齢でマレーシアに来るということ＝欧米、シンガポール、香港などの大学を目指す、ということで考えたほうが良いと思います。
■中学１年までに勉強を始めないと厳しい、とはどういうことか？
記事の中で塾の先生が「中学１年の１学期までに渡馬しないと厳しい」という内容のことをお話されています。
これは、たとえば「日本語をほとんど話せない外国人が、高校１年でやってきて、３年後に日本語でセンター試験を受けるようなもの」と考えると、わかりやすいのではないでしょうか。
当地ではたいてい高校２年にあたる年に共通テストを受けます。通常、日本での高校１年あたりから、学校全体でテストのための勉強準備に入るのです。
そのため、中学３年から渡馬した場合、翌年からクラスメートが受験の準備に入る中で、語学から学ばねばなりません。語学の勉強のほかに、さらに多数の科目の勉強が重なるため、ハンディが大きいのです。
本稿には書けませんでしたが、ACT教育研究所の坂本所長のアドバイスは「できるだけ早く英語集中クラスを出ること！」。同研究所ではそのための特別クラスもあるそうです。ご興味がある方は直接相談されると良いと思います。
もし、純粋に英語だけを学びたい、ということなら、日本で中学を卒業してから、高校や大学で留学したほうがハードルは低いようです。
■マレーシアの教育課程はどうなのか？
一方でマレーシアの公教育に興味を持つご家族もいらっしゃるようですが、いろいろな意味でハードルが高いようです。
まずはマレー語の比重が高いこと。
ここ数年の改正により、理数系などもマレー語で勉強しなくてはなりません。一般に簡単と言われるマレー語ですが、勉学となると現地の人ですら、単語習得などに苦労しています。また、マレーシアの大学はブミと呼ばれるマレー人など先住民が優先される仕組みがあります。
以上です。気がついた点がある方はご指摘ください。
ある程度内容が予測できた前編とは違い、後編は取材しながら次々に新しい問題点が出て来て、編集部と想定していた内容と大分違ってしまいました。
以下の本、Kindle版発売中です。
投稿日：2013/08/23 Posted in 未分類
相変わらず銃撃事件が続いてなんとなく重苦しい感じの日々です。
さて、すっかり時間がたってしまったのですが、
日経トレンディにジョホールバルの教育移住についての記事を書きました。
マレーシアに移住する教育熱心な親たち！【前編】──狙いは英名門校の分校
私がマルボロカレッジへ伺ったのは、ヘイズ真っ最中の６月。
真っ白で何もかもよく見えない霧の中に、可愛い校舎が点在していました。
これ、ヘイズじゃなかったら、牧歌的で素敵な風景なんだろうな、
と思いながら見ていました。
音楽やスポーツなど多方面に力を入れており、オーケストラやピアノ練習室、
クリケットの練習場など、勉学だけでなく、
幅広い興味を持った人を育成しようとしている姿勢が印象的でした。
それから、少し意外だったのが、学校や父兄が、中国語をかなり重視していることです。
そういえば、近所にお住まいの米国人ご家族は、息子さんを中国語の幼稚園に入れています。
理由を聞くと、「これからの世界は中国化すると思っているからだよ」と教えてくれました。
４歳の子どもに、マレー語、中国語、英語を教えているそうです。
私の本もよろしくお願いします〜。
投稿日：2013/08/08 Posted in 未分類
マレーシア各地で、この10日ほどに４件もの銃撃事件があり、新聞やテレビで話題になっています。
Strait timesでは最近起きた銃撃事件を写真入りで紹介していました。
各地で起きているようなのが気になります。
http://www.straitstimes.com/breaking-news/se-asia/story/pm-vows-action-shootings-stoke-malaysia-crime-fears-20130730
治安の悪化を心配する国民の声に応えて、政府が対策に乗り出すようですね。
新聞報道によれば、犯罪に立ち向かえるように警察の権限を強化するようで、そのために法を改正するようです。
最近、犯罪のニュースが多く、ちょっと気が重いです。
投稿日：2013/08/03 Posted in 未分類