最近、日本から教育目的で来る方が増えるにつれ、学校への不満を聞くことも多くなってきました。とくに予備知識なしにいきなり日本からマレーシアに来ると、いろいろとビックリすることが多いようです。
私はマレーシアだし、こんなもんかな?って感じで、あんまり不満に思ってなかったのですが、聞いてみるとなるほどなぁ~という視点ばかり。
最近よく聞く、不満点を上げてみますね。
1 学校
学校によっても差がありますが、日本に比べて学校や先生が「いい加減だ!」と怒ってる親御さん、けっこう多いです。
まず学校。学校にもよりますが、PTAも保健室も給食室もなかったりします。
保護者への説明会や保護者会などといったものもあまり聞きません。
学校によっては体育や音楽の授業がものすごく省略されてたりします。
学校も適当なところがあります。
ある日、終業時間が突然変わってしまったことがありました。
一部父母からの要求が大きかったそうです。
また、修学旅行のお知らせが直前に届いたりすることもあります。
学校とのお金がらみのトラブルも結構聞きます(デポジットの領収書は取っておいたほうがいいです)。
2 先生
「先生が良くない!」と怒ってる親御さん、けっこういらっしゃいます。
聞くと、宿題出したのにも関わらず、忘れてたり、遅刻したり、約束を忘れていたり……。
厳しすぎたり、優しすぎたり。気分でイライラしたり、怒ったり。
現地に長くいる人に聞くと、名門校でも先生には当たりはずれがあるとのこと。
先生が甘すぎる、という親御さんもいます。
クラスによっては授業中、立ち歩いてる子がいたりします。
先生によっては課題が終わったら別になにをしててもいいよ、という人も多く、みな安心して?立ち歩いたり、好きな本を読んだりしているそうです。
逆に厳しすぎる、といった声も聞きます。
体罰を与える先生もいますし、定規で机をビシビシたたきながら授業をする先生もいます。
一つ日本と違うな、と思うのは、こちらでは勉強が出来ないことで、叱られることがあることでしょうか。
たとえば、綴りのテストで間違えた子が「どうして間違えるの!」と怒られて立たされたりしてます。日本の学校から来た子は衝撃みたいです。いまの日本ではこういったことはほぼないようで、授業態度が悪い子は叱られますが、やってもできない子が叱られることはあまり聞きません。
3 英語の問題
英語を目的として留学してきた人には、マレーシアの訛りや英語の癖が気になるようです。
こちら、英語はどこでも通じますが、レベルはまちまちです。
マングリッシュと呼ばれるマレーシア英語を話す先生もいます。
先生が訛っていなくても、お友達の多くが訛っていたら、日常会話は影響されていきます。
またマレーシアの英語は緩くて、間違っていてもそれなりに通じてしまいます。子供同士でもみな簡単なモノの言い方を好んでしています。
実際、地元の英語学校にはマレーシア人もたくさん通ってますし、新聞にも「マレーシア人の英語力を向上させるには?」などという記事が載ってたりします。
イギリス人などネイティブの先生を揃えている学校もありますが、学費は高くなるようです。
もし「きれいな英語を話すこと」だけを目的とするなら、マレーシアでないほうがいいかも知れません。
4 日本人が固まる
これは、日本人が増えつつある今後の課題かも知れません。
英語のできない日本人の子どもが入る学校はどうしても限られてきます。
すると、日本人の多い学校にはいよいよ日本人が増えていきます。
そうした学校では、英語強化クラスが、日本人ばかりのクラスになってしまうことがあります。するとどうしても母国語ばかり使ってしまうため、なかなか英語に慣れないという悩みを聞きました。
韓国人も同様の問題を抱えています。韓国人は数が多いので、ある意味、日本人以上に深刻です。
ある学校、英語強化クラスのうち4人全員が韓国人で、韓国語ですべて通じてしまうため、なかなか上達しないんだとか。子供にとってはそのほうが楽だし楽しい。しかしせっかくたくさんの人数が居る中で狭い社会のなかで行動することになってしまいます。
一方で、複数の日本人がいるケースでも、日本人同士で話さないように「No Japanese!」と厳命し、わざわざ席も離れたところに座らせている先生もいるようです。
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以上、よく聞く問題をまとめてみました。
こうして不満点ばかりを書くと、なんだかいい点がないようですが、いやいや、日本に比べていい点だっていっぱいあります。
そして私のように結構この環境が気に入ってる、という親御さんも、もちろんいます。
私は、この環境、昔の日本の公立学校に少し近いかな?と思います。
日本でも、私が子供の頃は公立の学校には結構いろんな先生がいました。
授業中ずーっとギターで弾き語ってたり、教科書丸無視で、自分の好きな歌だけ1年間教えてた音楽の先生がいたり、たまにズル休みする社会の先生がいたり……。お尻たたき用の棒を持っていて生徒のお尻を毎回叩く先生がいたり……。
いまの日本だとすぐにPTAや教育委員会で問題になるのでしょうが、私はそんな先生たち、嫌いじゃなかったです。
生徒たちも、授業中歩き回る人、サボる子、いろんな子がいました。
私自身もかなり適当な人間なので、こういう環境がOKなのかもしれないですね。
中国正月、華人の友人宅に行ってきました。
私、マレーシアで中国正月を体験するのは初めてです。
中国語ではゴンシーファーチャイ、と言うそうですが、なにをするんだろう?ってずっと疑問でした。
私の住む場所は比較的中国人が少ないのですが、それでもコンドやスーパーの飾り付けから何からなにまで、中国正月一色! でした。
学校でも龍のついたカードを書いたり、ランタンを作ったり、いろいろ準備したようです。こういうところ、人種を問わずにみんなでやるのがマレーシア風なのかな?
さて、中国正月。
手みやげには中国正月用のお菓子や、ミカンを持って行くといいそうです。お酒でもいいということなので、わたしはお酒を持って行きました。お菓子はスーパーで詰め合わせが売ってます。
赤い服を着ていくと年配の方には喜ばれるそうです。
また、紅包(アンパオ)と呼ばれるお年玉(10RMくらい?)を未婚の人全員に持って行きます。
さて、家に着くと、もう家中プレゼントと赤い提灯、飾り付けで真っ赤です。
私たちもプレゼントを渡し、お年玉をあげます。
お年玉はもらうときに相手にとって良いこと(「長生き出来ますように!」とか「お金がたくさん儲かりますように!」とか)を言わないといけない、と言われました。
そしてそして、訪問した私たちもみんなからプレゼントをいただきました。
赤いTシャツを着てる人が多かったかな。
お邪魔したのは中国正月がはじまって3日目だったのですが、1日目は母方の実家、2日目は父方の実家に行き、家族全員が集合して手料理を楽しんだり、外食したりしてきたそうです。
さらにオープンハウスといって家を友達や近所の人に開放するんだとか。
こうやって家族の結束を深めているんですね。旅行に行く人も多いです。
私たちも一緒に予約していた中華レストランに行き、まずはイーサンと呼ばれる、七つの種類が入ったサラダのようなものをいただきます。
みんなの箸でかき混ぜて、箸を上に上げて、高いところから落とすんです。高くなればなるほど、望みが叶うんだって。みんなで「~しますように!」と叫びながら落として、テーブルの上はぐちゃぐちゃに。
味は甘酸っぱいサラダ?みたいな感じで、ショウガが効いてました。
一緒にいたみんなによると、この習慣は中国本土にはなく、シンガポールとマレーシア特有のものだそうです。最近流行っているようです。
花火も見てきました。
爆竹をならす人、手作りの灯籠を空に飛ばして、願いをお祈りする人、さまざまでした。
さて、この間マレー人はというと、友人や親戚の中国人を訪ねたり、帰省したり旅行に行ったりしているそうです。知り合いの一人も、中国人の友達がオープンハウスをやるので遊びに行く、と言っていました。