マレーシアに来たらマレーシアの携帯を使おう

日本の、海外でも使える携帯電話（ローミングしてあるという意味です）をお持ちになる方も多いですが、あれを使うのは正直勿体無い気がします。マレーシアは携帯利用者、特に短期の旅行者にとっては天国なんです。なぜか。それは、日本のようにポストペイド（使用した分の料金を後払い）が主流ではなく、もちろんポストペイドを使う人も多いですが、短期滞在者にうってつけのプリペイド（料金先払い方式）が非常に安価で使用可能だからです。

どれくらい安いかというと、スタート時点で必要な額は日本円にして多分3,000円ほど。これ、プリペイドだけの値段じゃありません。携帯電話1台の値段が入って、です。

例えば･･･Nokia1202。これは1年くらい前の発売だったと思いますが、こちらではRM100前後で購入できます。RM100というとRM1が27円くらいだとすればRM2,700円ということになります。ちょっと調べたら、日本ではその3倍近くの値段で売られているんですね。それでも成田空港などで借りてくるタイプのものより安いのでしょうけど。

さて、本体が2,700円。3,000円で済むと言ってしまったのでにわかに不安･･･でも計算してみたら大丈夫！中に挿すSIMカードはDigiのものでRM8.5から。RM10が270円ですから計3,000円以下ですね。

（ここではDigiの例を書いています。）

SIMを買ったお店で携帯電話にSIMを挿してもらい（もちろん携帯電話とSIMを同じお店で買ってもOK）、パスポートを出して登録をしてもらいます。SIMの登録まで行ない、確認は自分でやってと言うところと、確認まで終わらせて使える状態にしてくれるところとがありますので、注意が必要です。SIMの登録だけしか終わっていない場合、初めてかける電話番号はその番号に通じず、まずDigiに繋がり、ActivateするにはYes（多分1）を選択して下さいというガイダンスが流れますので、1を押します。作業はそれだけの簡単なものなのですが、外国語でいきなりまくし立てられたら（器械が喋っているのではありますが）何を言われているのかさっぱり分からないなんてことになりかねません。

この作業が終わって初めて外へかけられるようになります。

ただ、SIMを買った時に入っている通話料はRM5だけですから、最低でもRM10別にトップアップ（通話代を前払いしてSIMに入れておく）しておく必要があるかと思います。SIMをRM8.5で売っているお店でも、それだけを売るのでは収益がほとんどないのでしょう、トップアップとセットでなら定価で売ると言うところが多いように思います。トップアップなしだと商品にはRM8.5と書いてあるのにRM10でなければ売れないと言われたりすることも。滞在日数にもよるでしょうが、RM5で足りることはまずないと思いますので一緒にRM10入れてもらいましょう。

新品のSIMはコールアウト（Call Out：人に電話をかける）できる有効期間が1ヶ月です。SIM自体の有効期間は3ヶ月間。ではそれ以上の期間使用したい場合はどうしたらいいのか。

人に電話をかけられる期間が過ぎると、人からの電話を受けることしかできなくなります。その時は通話料金の残りがあっても、更にRM10、RM30、RM50などのトップアップをすると、それぞれ10日間、30日間、50日間の延長が可能となります。残っている額＋トップアップした額が使えるようになります。トップアップはセブンイレブンやATM、インターネットバンキングからでも可能です。

短期滞在の後一度帰国し、数ヶ月後にまた戻ってくるなんていう時や、友達や銀行関係などにこの電話番号を伝えてしまった、或いはプリペイドの残がたくさん残っているといった理由でその電話番号を継続して使いたい場合には、RM30を通話料金とは別に支払うと電話番号の有効期間を一年に延ばしてもらえます。この処理をしておくと、残がたくさんあるのにコールアウトできる期間が過ぎたからまたトップアップしなきゃいけないとか、緊急の時に外にかけられないなんていうことを避けることができますね。緊急の時、例えば家の中で転んで動けなくなったりなどした時に外への連絡方法がないというのは致命的になりかねません。

ここではDigiを例に書きましたが、他にもMaxis、Celcomなどといった会社がいくつかあります。日本人の方はDigiユーザーが多いように思います（仕事をしている人は別です）。それは多分、Digiプリペイドだと日本の固定電話への通話料金が安い（たしか1分18セント）のが理由なのでは？と思います。